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トベラ(Pittosporum tobira)の分類 Pittosporaceae
トベラ(Pittosporum tobira)の概要 Pittosporum

トベラ(Pittosporum tobira)

【 学名 】
Pittosporum tobira (Murray) Aiton fil.

基本情報

草丈・樹高

・樹高:2~10 m

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最終更新日:2020-05-01 キノボリトカゲ

生活形

・広葉樹、常緑低木

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花期

4~6月

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分布

本州(宮城県、関東地方以西)、四国、九州、沖縄、朝鮮半島南部、中国大陸に分布。

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学名の解説

属名 Pittosporum は pitta(ピッチ)と spora(種子)で、種子が黒く光沢があり、粘性があることによる。

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和名の解説

葉や枝に悪臭があるため、節分、除夜にこの木の枝を扉にはさんで鬼をよける風習があった。

これをトビラノキと呼び、転略されてトベラとなった。

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亜種・変種・品種

小笠原諸島には、シロトベラ、コバノトベラ、ハハジマトベラなどが分化している。

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別名・方言名

トベラノキ、トビラノキ、オコウジンギライ(葉茎や根を燃やすと悪臭を放ち、かまどの神様である三宝荒神がこれを嫌うことから)/トモベラ(千葉)、ナベクダキ(静岡)、カラスギ(三重)、バリバリシバ(愛媛)

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分類学的位置付け

トベラ科 トベラ属

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人間との関係

防風林、緑化樹、生垣、庭園樹、薬用などに利用される。

しらくもなど寄生性の皮膚病にこの葉を煎じて塗る。家畜の下痢止めにも用いる。

季題は「夏」海桐花の花。「秋」海桐花の実。「くれなゐに割れてねばねばし海桐の実指もて触るれば指ねばつくも」(尾山篤二郎)

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形態

葉の形質

葉は枝先に集まり、有柄で互生し、葉身は長楕円形で長さ 5~8 ㎝、先端は丸く、基部はくさび形で葉柄に流れる。

全縁、革質で、初め微毛が密生するが、のち無毛となる。表面は深緑色で光沢があり、裏面は淡緑色、葉の縁はしばしば裏面に巻き込む。

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茎(幹)の形質

幹はよく分枝する。若枝は緑色で、若葉、花序、がくとともに微毛を密生し、のち灰緑色、無毛となり皮目が多い。

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花の形質

花は本年枝の先に集散花序をつけ、クチナシに似た芳香のある白花を多数つける。

花柄は長さ 0.7~1.3 ㎝。がく片5個。花弁は5個で、へら形で長さ 0.9~1.1 ㎝、縁に微毛があり、株は筒状。

雌雄異株で、雄花には5個の雄しべがあり、花糸は無毛。雌花には退化雄しべ5個、雌しべ1個。子房は楕円形で褐色毛を密生する。

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果実の形質

果実は黒褐色、球形で直径 1~1.5 ㎝、3裂する。

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種子の形質

赤褐色で、粘り気のある種子を2列につける。

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生態

生育環境

暖地の海岸沿いに自生するほか植栽される。乾燥や病害虫に強い。

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種・分類一覧