- 解説一覧
- ガマズミ(Viburnum dilatatum)について
目次
基本情報
- 和名の解説
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語源不明で諸説がある。
①ズミは染の転訛で、古くミヤマガマズミの実で衣類を染めたことに由来する。
②カガツミ(赫之実)の転。
③カミツミ(神ツ実)の転訛。
④カムズミ(噛む酢実)の転訛。
参考文献
最終更新日:2020-05-12 キノボリトカゲ
- 別名・方言名
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ソゾミ、ヨツズミ/ジュミ(青森、秋田、宮城)、イツドメ(千葉)、ヨスズ(神奈川、山梨)、ムシカリ(愛知)、シブレ(三重、奈良、和歌山)、ズミ(和歌山)、カメガラ(鳥取、島根、広島)、ヨジメ(高知、愛媛)、イセビ(熊本、鹿児島)/キライニ(アイヌ)
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- 人間との関係
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器具材(柄、輪かんじき)、魔除けになるとして杖にする地方もある。また染料に利用する。
赤熟した果実は甘酸っぱく食用になり、果実酒の材料ともされる。
材は堅くて丈夫で、鎌や鍬などの農具の柄に使われた。枝は柔軟性があり、かんじきや薪をしばるのに用いた。
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形態
- 葉の形質
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葉は有柄で対生し、葉身は広卵形または円形で長さ 6~15 ㎝、先端は急にとがるか鈍頭。
基部は広いくさび形からやや心臓形、縁に低く粗いきょ歯がある。
表面は脈上に毛があり、裏面は腺点を密生するほか星状毛や単毛がある。葉柄は長さ 0.7~1.6 ㎝。
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- 花の形質
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本年枝の先端に直径 10~15 ㎝の散房花序をつけ、花序には星状毛を密生する。包は皮針形で長さ約 0.1 ㎝、がくは5深裂し、小形で有毛。
花冠は5深裂し、直径約 0.5 ㎝、白色で外面に毛がある。
雄しべは5個、花糸は花冠より長く、長さ 0.35 ㎝。花柱は長さ 0.06 ㎝、柱頭は3裂する。
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- 芽生え・幼木の形質
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冬芽は枝端に1個の頂芽と2個の頂生側芽をつけ、側芽は対生する。
頂芽は側芽より大きく、長さ 0.4~0.7 ㎝、2~4個の粗毛の生えた濃紅色の芽鱗に包まれる。
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