- 解説一覧
- イブキトラノオ(Bistorta officinalis subsp. japonica)について
イブキトラノオ(Bistorta officinalis subsp. japonica)
- 【 学名 】
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Bistorta officinalis subsp. japonica (H. Hara) Yonek.
目次
基本情報
- 草丈・樹高
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高さ 30~100 cm
参考文献
- 増井貞雄 1994 イブキトラノオ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1370.
最終更新日:2020-06-19 ハリリセンボン
- 和名の解説
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和名の「イブキ」は滋賀県伊吹山の意で、「トラノオ」は花穂をトラの尾に例えたことにちなむ。
参考文献
- 増井貞雄 1994 イブキトラノオ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1370.
最終更新日:2020-06-19 ハリリセンボン
- 分類学的位置付け
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タデ科
参考文献
- 伊澤一男 1998 イブキトラノオ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 78.
最終更新日:2020-06-19 ハリリセンボン
- 人間との関係
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地下茎は漢方薬の拳参(けんじん)、ヨーロッパでは花壇にも植えられ、かつては救荒植物であった。
【成分】
タンニン約15%、オキシアントラキノンの配糖体を少量含んでいる。
【薬効と用い方】
・下痢止めに用いる
乾燥した根茎 6~10 gを1日量として、水 200 ㏄で煎じて、1日3回に服用する。食前、食後に関わらず服用してよい。
・口内炎に用いる
口内がただれたときに、上記と同様に 200 ㏄の水で煎じて、冷め加減のときに、この煎汁でうがいをするとよい。
参考文献
- 伊澤一男 1998 イブキトラノオ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 78.
- 増井貞雄 1994 イブキトラノオ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1370.
最終更新日:2020-06-19 ハリリセンボン
形態
- 葉の形質
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株は叢生し、根出葉は日本産のものでは、近畿以西のものは披針形、長さ 7~11 cm、幅 2~3 cmである。
本州中部以北では長楕円状披針形、長さ 20~30 cm、幅 7~10 cm、葉とほぼ同長の葉柄がある。
参考文献
- 増井貞雄 1994 イブキトラノオ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1370.
最終更新日:2020-06-19 ハリリセンボン
- 茎(幹)の形質
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二重によじれた拳状の地下茎をもつ。根茎は上部は黒褐色で太いが、株は横向きになってS字形に曲がっており、ひげ根が多いのが特徴である。
参考文献
- 伊澤一男 1998 イブキトラノオ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 78.
- 増井貞雄 1994 イブキトラノオ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1370.
最終更新日:2020-06-19 ハリリセンボン
- 根の形質
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根は下方に伸びる。
参考文献
- 伊澤一男 1998 イブキトラノオ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 78.
最終更新日:2020-06-19 ハリリセンボン
- 花の形質
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茎頂に密な穂状花序をつけ、花穂は長さ 3~7 cmで直立する。花は白または淡桃色を呈する。
花のがくは花弁のようだが、もともとタデ科の花は、花弁が退化してなくなっており、がくが発達して花弁様になっている。
参考文献
- 伊澤一男 1998 イブキトラノオ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 78.
- 増井貞雄 1994 イブキトラノオ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1370.
最終更新日:2020-06-19 ハリリセンボン
- 種子の形質
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種子は3稜形で黒褐色、径 3 mmである。
参考文献
- 伊澤一男 1998 イブキトラノオ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 78.
- 増井貞雄 1994 イブキトラノオ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1370.
最終更新日:2020-06-19 ハリリセンボン
- 似ている種 (間違えやすい種)
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・ムカゴトラノオ
・ナンプトラノオ
・ハルトラノオ
参考文献
- 伊澤一男 1998 イブキトラノオ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 78.
最終更新日:2020-06-19 ハリリセンボン
生態
- 生育環境
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北半球の温帯、亜寒帯の山地の日当たりのよい草地に広く分布する。
参考文献
- 増井貞雄 1994 イブキトラノオ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1370.
最終更新日:2020-06-19 ハリリセンボン
関連情報
- 栽培方法
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山草として培養され、水はけのよい鉢植えが適する。
参考文献
- 増井貞雄 1994 イブキトラノオ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1370.
最終更新日:2020-06-19 ハリリセンボン
- その他
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【採取時期と調整法】
秋、10月頃、根茎を掘り取って、ひげ根をむしり去って、水洗いしてから日干しにする。乾燥しにくいときには輪切りにしてから干すとよい。
参考文献
- 伊澤一男 1998 イブキトラノオ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 78.
最終更新日:2020-06-19 ハリリセンボン