ソテツ(Cycas revoluta)の解説トップに戻る
ソテツ(Cycas revoluta)の分類 Cycadaceae
ソテツ(Cycas revoluta)の概要 Cycas

ソテツ(Cycas revoluta)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Cycas revoluta Thunb.

基本情報

草丈・樹高

・樹高:1~5 m

参考文献

最終更新日:2020-05-18 キノボリトカゲ

生活形


・特殊樹、常緑低木

参考文献

最終更新日:2020-05-18 キノボリトカゲ

花期

6月頃

参考文献

最終更新日:2020-05-18 キノボリトカゲ

分布

九州(南部)、沖縄、中国大陸南部に分布する。

参考文献

最終更新日:2020-05-18 キノボリトカゲ

学名の解説

属名はソテツのギリシャ名に由来、種小名 revoluta は反巻した、の意味。

参考文献

最終更新日:2020-05-18 キノボリトカゲ

和名の解説

樹勢が弱まったとき、鉄くずなどを与えると蘇るといわれることから。

参考文献

最終更新日:2020-05-18 キノボリトカゲ

分類学的位置付け

ソテツ科 ソテツ属

参考文献

最終更新日:2020-05-18 キノボリトカゲ

人間との関係

暖地の公園樹、庭園樹など、観賞用として植えられるほか、葉は盛花にも用いられる。

種子は薬用、食用とする。外殻は加工して玩具とする。

種子や幹の髄にはデンプンが含まれ、古くは救荒食として利用されたが、現在は作用の強い有毒成分サイカシンが含まれることが明らかにされており、食用とされることは少ない。

南国情緒の漂うソテツだが、日本固有の植物。1500年頃に琉球から伝えられたと考えられる。

当時はソテツに漂う異国情緒が好まれ、各地で植えられた。織田信長も安土城に植えたといわれる。

各地の老ソテツの中には、天然記念物に指定されているものもある。

とくに有名なのは静岡県清水市竜華寺のソテツで、高さ 4 mにも達する。

また宮崎県都井岬、および鹿児島県のソテツ自生地は天然記念物に指定されている。

ソテツが花粉の中に精子を生ずることを発見したのは池野成一郎博士。1896年(明治29)のことで、世界に残る業績となった。

季題は「夏」。蘇鉄の花。

参考文献

最終更新日:2020-05-18 キノボリトカゲ

形態

葉の形質

葉は大形の羽状複葉で長さ 0.5~2 m、茎に頂生する。小葉は線形、濃緑色で光沢がある。

参考文献

最終更新日:2020-05-18 キノボリトカゲ

茎(幹)の形質

幹は単立か株立ち。茎は暗黒色の円柱形で葉痕が全面に密布している。

参考文献

最終更新日:2020-05-18 キノボリトカゲ

花の形質

雌雄同株で茎の先端に開花する。雄花は円柱状に直立してつき、長さ約 60 ㎝。

雌花は多数の雌しべが球状に集まり、直径 40 ㎝ほど。

参考文献

最終更新日:2020-05-18 キノボリトカゲ

種子の形質

種子は広卵形の朱赤色で 2~4 ㎝、11~12月に成熟する。

参考文献

最終更新日:2020-05-18 キノボリトカゲ

似ている種 (間違えやすい種)

刺葉ソテツ

参考文献

最終更新日:2020-05-18 キノボリトカゲ

生態

生育環境

関東南部以南の地で植栽されている。乾燥した暖地を好み、湿地を嫌う。

生長は遅い。耐潮性があり、大気汚染にも抵抗性がある。

参考文献

最終更新日:2020-05-18 キノボリトカゲ

その他生態

関東北部では冬に霜から保護するために、葉を切り取り、株全体をわらで包む必要がある。

参考文献

最終更新日:2020-05-18 キノボリトカゲ

関連情報

栽培方法

繫殖は実生、さし木、株分けによる。実生は、常温貯蔵し、春に播種する。発芽率は高い。

整枝、せん定の必要はない。初夏に新葉が開いたら、傷んでいる葉を切り更新をはかる。

施肥は葉の出る前の2月頃に油かす、鶏ふんなどを根もとに施す。

9月上旬に化成肥料を少し施せばよい。病害虫は特記するものはない。

参考文献

最終更新日:2020-05-18 キノボリトカゲ

種・分類一覧