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- ハリエンジュ(Robinia pseudoacacia)について
ハリエンジュ(Robinia pseudoacacia)
【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種
- 【 学名 】
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Robinia pseudoacacia L.
目次
基本情報
- 学名の解説
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属名は、パリの園芸家ロビンが1600年にこの木をアメリカから輸入し、息子がヨーロッパに広めたのを記念した名。
種小名 pseudoacacia はアカシアに類似した、の意味。
参考文献
最終更新日:2020-05-12 キノボリトカゲ
- 人間との関係
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庭園樹、公園樹、街路樹、飼料、または土地改良や砂防用として植栽されている。
材は環孔材で、心材は暗黄褐色から褐色、気乾比重約 0.77、耐朽性が高く、薪炭、土木用材のほか器具や細工に用いる。
花は重要な蜜源植物の一つである。
1877年(明治10)頃、日本に渡来。北原白秋の童謡『この道』で歌われたアカシアはハリエンジュのこと。
白秋はほかにも二首のアカシアの歌を詠んでいる。「あかしやの花ふり落とす月は来ぬ東京の雨わたくしの雨」など。
わが国にハリエンジュの種子を初めて持ち込んだのは、津田英学塾(現津田塾大学)の創始者津田梅子の母津田仙。
1873年(明治6)オーストラリアのウィーンで開かれた万国博覧会に派遣され、持ち帰った。
日本初の街路樹は1875年(明治8)、東京都千代田区大手町に植えられたハリエンジュ。
インディアンは若い豆莢や若芽を食用にしたが、多量に食べると中毒を起こす。
中国では花を、消火器や肺、子宮出血に対して用いた。
季題は「夏」。
参考文献
最終更新日:2020-05-12 キノボリトカゲ
形態
- 葉の形質
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葉は互生、奇数羽状複葉で長さ 20~30 ㎝、小葉は卵形または長楕円形で長さ 2~5 ㎝で先は丸い。
針状の小托葉がある。全縁かまたは上部に細きょ歯がある。
参考文献
最終更新日:2020-05-12 キノボリトカゲ