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Macrobrachium nipponenseの分類 テナガエビ科(Palaemonidae)
Macrobrachium nipponenseの概要 Macrobrachium

Macrobrachium nipponense

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Macrobrachium nipponense (De Haan, 1849)

基本情報

大きさ・重さ

体長:10 ㎝

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最終更新日:2020-10-13 En

分布

北海道を除いた日本各地および韓国、中国北部に分布する。

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和名の解説

雄の第2胸脚が極めて長いことから。

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別名・流通名・方言名

カワエビ、ツエツキエビ、クサエビ、テナガ

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人間との関係

季題は<夏>
「ものかげの 如くゐざりぬ 手長蝦 九二緒」
「手長蝦 水に放ちて 色ありけり 中島和昭」
「手長蝦 遡れるが 野に捕へらる 山口誓子」

『大和本草』に、ツエツキエビの名で「足ノ長キアリ海エヒヨリ味ヨシ」と記されている。

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形態

成体の形質

額角は水平に突出する。額角の上下両縁とも鋸状で上縁に10〜17棘、下縁に3〜5棘を有する。
第1触角は3鞭に分かれる。第1胸脚、第2胸脚は先端が鋏状になっており、とくに雄の第2胸脚は長く延長し、体長の1.3倍前後になる。雌の第2胸脚は延長しない。
雄の第2腹肢内肢には雄性突起がある。尾節の背側縁に2対、後端に2対の棘を持つ。
体色は淡褐色。

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似ている種 (間違えやすい種)

日本産のテナガエビ類は、10種が知られている。テナガエビ以外に、ヤマトテナガエビ Macrobrachium japonicum、ミナミテナガエビ Macrobrachium formosense、コンジンテナガエビ Macrobrachium lar などがおり、沖縄県に種数が多い。

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生態

生息環境

水草の茂った流れの緩やかな河川や湖沼に生息する。砂泥質を好む。

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食性

食物種は多様であり、選択性は少なく、食物の大きさや種に関わりなく捕食する。

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ライフサイクル

産卵期は夏で、霞ヶ浦では7〜8月が産卵盛期。
テナガエビ類は卵内でノープリウス(nauplius)幼生期を過ごし、孵化時にはゾエア(zoea)幼生期にまで成長する。孵化してから2〜3週間の浮遊生活を送り、その間に8回の脱皮を行って成長する。成長適水温は28〜30℃。
成長した浮遊幼生は変態してポストラーバ(postlarva)幼生になり、底生生活に移行する。生後1年で全長 10 ㎝前後に成長する。
大部分が1年で死亡するが、2年以上生きる個体もある。

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関連情報

採集方法

関東では釣りの対象になっている。長さ 3〜5 mの短竿を扇状に並べ米粒大に切ったミミズを餌に、エビ針かタナゴ針を用いて釣る。シーズンは梅雨どき。
また、中国地方や四国では「えびたも」とか「てんつき」と呼ばれる小さな手網で獲られている。歩いているエビにかぶせたり、水草に付いているエビを脅かし、後ずさりさせて網の中に獲りこむ。
そのほか、柴漬け漁やエビ篭、筌(うえ)などで漁獲される。

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飼育方法

テナガエビ類の浮遊幼生を水槽で飼育する場合には、純淡水である場合よりも低濃度の塩水であったほうが成長は良好である。純淡水または塩分濃度 34 mg/ℓ前後の海水中では成長不良や脱皮の遅れを生じる。

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味や食感

味はよく、海産とは違う独特の風味がある。塩茹で、唐揚げにするとよい。そのほか煮付け、漬け焼き、佃煮などにする。

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種・分類一覧