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ナマケグマ(Melursus ursinus)の分類 クマ科(Ursidae)
ナマケグマ(Melursus ursinus)の概要 Melursus

ナマケグマ(Melursus ursinus)

危急 (VU)

【IUCN】絶滅の危険が増大している種

【 学名 】
Melursus ursinus (Shaw, 1791)

基本情報

大きさ・重さ

体長:1.5~1.9 m
肩高:60~90 cm
体重:90~115 kg, ときに 135 kgに達する。

参考文献

  • Fred Bunnell 1986 小型のクマ, F.バネル(著) 今泉吉典(監修) D.W.マクドナルド(編) 動物大百科1 食肉類. 平凡社. pp. 108-109.

最終更新日:2020-06-30 ハリリセンボン

分布

インド東部、スリランカに分布する。

参考文献

  • Fred Bunnell 1986 小型のクマ, F.バネル(著) 今泉吉典(監修) D.W.マクドナルド(編) 動物大百科1 食肉類. 平凡社. pp. 108-109.

最終更新日:2020-06-30 ハリリセンボン

分類学的位置付け

クマ科

参考文献

  • Fred Bunnell 1986 小型のクマ, F.バネル(著) 今泉吉典(監修) D.W.マクドナルド(編) 動物大百科1 食肉類. 平凡社. pp. 108-109.

最終更新日:2020-06-30 ハリリセンボン

人間との関係

生息地の減少や、身体の特定部位を狙った狩猟、芸当をさせるための子どもの捕獲などで、危機にある。

参考文献

  • 2005 世界哺乳類図鑑 - 書籍全体, ジュリエット・クラットン=ブロック(著) 渡辺健太郎(翻) 世界哺乳類図鑑. 新樹社. .

最終更新日:2020-06-30 ハリリセンボン

形態

成獣の形質

毛は粗くて黒いのがふつうだが、しばしば褐色か灰色か赤さび色の毛が混じる。

体毛は長くて毛むくじゃら、胸に白から栗色のUあるいはY字形の模様を持つ。毛が無くて突き出すことのできる唇、長い鼻づら、閉じることのできる鼻孔、洞状になった口蓋、そして上あごの奥の門歯2本の欠如は、クマ科の中では珍しい摂食のための特殊な適応である。

雄は雌よりも大きい。

参考文献

  • Fred Bunnell 1986 小型のクマ, F.バネル(著) 今泉吉典(監修) D.W.マクドナルド(編) 動物大百科1 食肉類. 平凡社. pp. 108-109.

最終更新日:2020-06-30 ハリリセンボン

生態

生息環境

草原、トゲの多い低木林、熱帯林に生息する。好物のアリやシロアリ、果物がある地域によく生息している。

参考文献

  • 2005 世界哺乳類図鑑 - 書籍全体, ジュリエット・クラットン=ブロック(著) 渡辺健太郎(翻) 世界哺乳類図鑑. 新樹社. .

最終更新日:2020-06-30 ハリリセンボン

食性

雑食性で、昆虫の成虫・幼虫、サトウキビ、はちみつ、卵、死肉、果実、花などを食べる。

シロアリを食べるときは、まず長い爪でシロアリの巣を壊し、唇と長い舌でチューブを作り、それを使ってまずごみを吹き飛ばし、それからシロアリを吸い込む。

爪は、木の上で果実や鼻をとるときにも大変有効である。

参考文献

  • Fred Bunnell 1986 小型のクマ, F.バネル(著) 今泉吉典(監修) D.W.マクドナルド(編) 動物大百科1 食肉類. 平凡社. pp. 108-109.

最終更新日:2020-06-30 ハリリセンボン

活動時間帯

夜行性

参考文献

  • Fred Bunnell 1986 小型のクマ, F.バネル(著) 今泉吉典(監修) D.W.マクドナルド(編) 動物大百科1 食肉類. 平凡社. pp. 108-109.

最終更新日:2020-06-30 ハリリセンボン

生殖行動

北方の個体群の繁殖は7月であるが、南方の個体群は1年中いつでも繁殖する。

参考文献

  • Fred Bunnell 1986 小型のクマ, F.バネル(著) 今泉吉典(監修) D.W.マクドナルド(編) 動物大百科1 食肉類. 平凡社. pp. 108-109.

最終更新日:2020-06-30 ハリリセンボン

出産

妊娠期間は約210日。交尾から7ヵ月後、1~3頭(ふつう2頭)の子グマを地中の巣穴で産む。

参考文献

  • Fred Bunnell 1986 小型のクマ, F.バネル(著) 今泉吉典(監修) D.W.マクドナルド(編) 動物大百科1 食肉類. 平凡社. pp. 108-109.

最終更新日:2020-06-30 ハリリセンボン

特徴的な行動

ほかのクマ同様、後肢で立ち上がり、周りを見渡す。

参考文献

  • 2005 世界哺乳類図鑑 - 書籍全体, ジュリエット・クラットン=ブロック(著) 渡辺健太郎(翻) 世界哺乳類図鑑. 新樹社. .

最終更新日:2020-06-30 ハリリセンボン

その他生態

爪が長く曲がり、ナマケモノのように逆さにぶら下がることができる。

休眠はしないが、身を隠したり身を守るために巣穴に入る。

子グマは生後2、3ヵ月で巣穴を離れ、2年、ときには3年、母グマについて歩く。一夫一妻だといわれている。

参考文献

  • Fred Bunnell 1986 小型のクマ, F.バネル(著) 今泉吉典(監修) D.W.マクドナルド(編) 動物大百科1 食肉類. 平凡社. pp. 108-109.

最終更新日:2020-06-30 ハリリセンボン

関連情報

その他

寿命は飼育下で30年(野生ではわかっていない)。

参考文献

  • Fred Bunnell 1986 小型のクマ, F.バネル(著) 今泉吉典(監修) D.W.マクドナルド(編) 動物大百科1 食肉類. 平凡社. pp. 108-109.

最終更新日:2020-06-30 ハリリセンボン

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