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- レア(Rhea americana)について

レア(Rhea americana)
【IUCN】現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種
- 【 学名 】
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Rhea americana (Linnaeus, 1758)
目次
基本情報
- 生息状況
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狩猟と農地の拡大で近年生息地がはなはだしく狭まっている。(Perrins, 1996, 44)
特に、大豆の単一栽培のための土地の開墾で生息地が消失・分断され、個体数は減少している。(バードライフインターナショナル, 2009, 104)
参考文献
最終更新日:2020-06-16 キノボリトカゲ
形態
- 成鳥の形質
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雌雄同色。体羽は灰褐色または灰色。ダチョウに体形が似るのでアメリカダチョウ American Ostrich ともいうが、より小さく、頭・脛・腿も羽毛におおわれる。
翼は小さく飛べないが、高速で走るときには広げて舵の役目を果たす。趾は後趾を欠く3本(ダチョウは2本)。
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最終更新日:2020-06-16 キノボリトカゲ
生態
- ライフサイクル
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春になると雄は群れを離れて単独で生活する。そして非常に攻撃的になり、2~15羽の雌を獲得するために雄同士争う。
雌を獲得した雄は地面を浅く掘って直径約 1 m大の巣をひとつつくり、雌はそこに卵を産む。
抱卵は雄だけが行い、毎日真昼にきっかり1時間食事と水飲みのために休みを取る以外巣を離れない。
一腹卵は同じ日に孵ることが多い。雛が孵化したあとも、雄は寒い夜間巣を覆って雛を温め続ける。
参考文献
最終更新日:2020-06-16 キノボリトカゲ
- 産卵
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雄は繁殖期にテリトリーを構え、地面を掘った巣に複数の雌に卵を産ませる。
抱卵と育雛は雄のみが行う。雌も複数の雄と交尾し、いくつもの巣に産卵する。
参考文献
最終更新日:2020-06-16 キノボリトカゲ
- その他生態
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繁殖期に抱卵する雄は同種に対してもきわめて攻撃的である。雌も追い払い、自動車や馬に乗った人を攻撃することもある。
また、追い詰められたときには翼距(翼の鉤爪)も用いる。
参考文献
最終更新日:2020-06-16 キノボリトカゲ