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アカアシミズナギドリ(Puffinus carneipes)の分類 ミズナギドリ科(Procellariidae)
アカアシミズナギドリ(Puffinus carneipes)の概要 ハイイロミズナギドリ属(Puffinus)

アカアシミズナギドリ(Puffinus carneipes)

【 学名 】
Puffinus carneipes Gould, 1844

基本情報

大きさ・重さ

・嘴峰:37.5~45 mm
・翼長:305~330 mm
・跗蹠:50~63 mm
・尾長:105~115 mm
・卵:長径 68.6~73 mm×短径 44.5~46 mm  

参考文献

最終更新日:2020-08-10 キノボリトカゲ

分布

オーストラリア区。オーストラリア大陸、ニュージーランド沖、インド洋南部の島々で繁殖し、赤道をこえて北太平洋とインド洋北部を渡る。

南太平洋で繁殖する集団が、初夏の5~6月に日本列島近海を北上する。

日本近海では比較的多くみられ、太平洋に多く、日本海側には少ないといわれるが、山口県では毎年日本海側を北上する。

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分類学的位置付け

ミズナギドリ科

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形態

成鳥の形質

【雄雌】
頭部・頸は暗褐色で、背・肩羽は暗褐色、煤けた灰色またはチョコレート褐色などで頭部より淡く、羽換したときには各羽に淡褐色の羽縁がある。

胸・頭・脇・下尾筒は背より浅い暗褐色で、各羽縁は淡褐色を帯びている。

腰と上尾筒は暗褐色である。下雨覆は煤けた褐色。

風切羽は暗褐色、大・中・小雨覆は暗褐色で、羽換したときには淡褐色の羽縁がある。

初列雨覆・小翼羽は暗褐色、尾も暗褐色である。嘴色は肉色、虹彩は褐色。脚色は肉色。

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幼鳥の形質

孵化直後の雛は全身に煤けた灰色の綿羽が生えている。

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卵の形質

卵は白色で斑紋を欠く。

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生態

生息環境

繁殖地は海岸や島嶼の海沿いに限られ、断崖の上に広がる平坦地、丘陵地、砂丘、砂州などの裸地や草地に巣穴を掘って集団で繁殖する。

生涯のほとんどを外洋ですごすため、海岸からは観察できない。

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食性

長い滑翔と小刻みなはばたきを交互に繰り返して飛び、飛翔しつつ波間に浮かぶ餌をついばんだり、水面に下りて採食する。

水面に浮いて泳ぎ回り、頭を水中に入れてオキアミなどの甲殻類、イカ類、魚類などの海洋動物をとって食べる。

水深 20 mぐらいまで潜ることもでき、水中では翼を使って遊泳して餌をとる。

採餌は群れて行うことが多く、水面上ではねている魚群を中心に、多くの個体が渦を巻くように飛び上がったり、着水しながら捕食する。

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鳴き声

ミャー、オー、ミャー、オーと子猫または乳児の啼くような声で啼き、繁殖地では夜中絶えず互いに喧しく啼きあう。

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特徴的な行動

繁殖期は9月から翌年の4月にわたり、この間に1回、一夫一妻で繁殖する。

1巣卵数は1個、約60日雌雄交替で抱卵し、雛は92日ぐらいで巣立つ(Marshant & Higgins, 1990)。

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その他生態

集団で繁殖する。コロニーでは高密度で巣穴が点在し、番は巣穴を防衛する。

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種・分類一覧