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ハイイロミズナギドリ(Puffinus griseus)の分類 ミズナギドリ科(Procellariidae)
ハイイロミズナギドリ(Puffinus griseus)の概要 ハイイロミズナギドリ属(Puffinus)

ハイイロミズナギドリ(Puffinus griseus)

【 学名 】
Puffinus griseus (Gmelin, 1789)

基本情報

大きさ・重さ

・嘴峰:38~47.5 mm
・翼長:280~309 mm
・跗蹠:51.5~59.5 mm
・尾長:84~92 mm
・卵:長径 67.2~81 mm×短径 44.2~51 mm 平均長径 75.8 mm×短径 48.8 mm

参考文献

最終更新日:2020-08-27 キノボリトカゲ

分布

ニュージーランド、オーストラリア大陸東南部、南アメリカ大陸南部など、南半球で繁殖し、ベーリング海やオホーツク海に渡る。

日本には、越冬地に北上する途中の4~6月に多数が通過し、5月初旬に出現ピークがある(Watabe et al., 1987)。

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分類学的位置付け

ミズナギドリ科

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最終更新日:2020-08-27 キノボリトカゲ

形態

成鳥の形質

【雌雄】
頭部・頸は煤けた褐色で、腮と喉は淡色である。肩羽・背は煤けた褐色で、各羽には淡褐色の縁がある。

胸・腹・脇は煤けた淡褐色で、やや灰色を帯び、各羽の縁は暗色である。

腰・上尾筒は煤けた褐色、下尾筒は煤けたような淡褐色である。下雨覆は白色かまたは灰白色、羽軸は黒色、下雨覆の縁は灰褐色である。

翼と尾は濃褐色である。嘴色は黒色、上嘴の基部に白色の微細な線がある。

虹彩は暗褐色。脚色は褐色または赤錆色を帯びた褐色、跗蹠の外側と外趾は黒色。

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最終更新日:2020-08-27 キノボリトカゲ

幼鳥の形質

雛は全身に淡褐色の綿羽が生えている。

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最終更新日:2020-08-27 キノボリトカゲ

卵の形質

卵は白色で斑紋を欠くが、ときには土で汚染している。

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最終更新日:2020-08-27 キノボリトカゲ

生態

食性

外洋で生活し、とくに夕方あるいは早朝に群れて採餌する。サンマなどの魚類、イカ類、オキアミなどの甲殻類を食べる(小城, 1982)。

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最終更新日:2020-08-27 キノボリトカゲ

鳴き声

夜間繁殖地ではカ、ウィー、ホー、カ、ウィー、ホーと喧しい声で互いに啼きながら飛び回る。

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最終更新日:2020-08-27 キノボリトカゲ

特徴的な行動

大洋に群れて生活し、十分に張った翼を左右に傾けるだけで風を利用して巧みに帆翔を続け、波頭の砕けるあたりの海面を掠めて高く低く飛翔する。

ときには翼を羽搏いて飛翔することもある。海上から飛び立つ時の有様はオオミズナギドリと同様である。

海上をよく泳ぎ、また巧みに潜水して餌を漁り、水中では翼を自由に働かせて潜る。

海上では体を水面から高く浮かべる。這うようにして地上を歩む。

繁殖地には日没後に帰来し、喧しく啼き叫びながら飛翔するのが常である。

オオトウゾクカモメに襲撃されてその餌を奪われることが多い。

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最終更新日:2020-08-27 キノボリトカゲ

種・分類一覧