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セグロミズナギドリ(Puffinus lherminieri)の分類 ミズナギドリ科(Procellariidae)
セグロミズナギドリ(Puffinus lherminieri)の概要 ハイイロミズナギドリ属(Puffinus)

セグロミズナギドリ(Puffinus lherminieri)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Puffinus lherminieri Lesson, 1839

基本情報

大きさ・重さ

・全長:約 30 cm
・翼開張:約 70 cm

参考文献

最終更新日:2020-09-03 キノボリトカゲ

分布

日本固有種。インド洋、太平洋、大西洋の熱帯・亜熱帯に分布し、この地域の島々で繁殖する。

非繁殖期にも繁殖地から遠く移動することはない。

日本では硫黄列島の北硫黄島で繁殖の記録があるが、現在の状況は不明である。希少種に指定されている。

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最終更新日:2020-09-03 キノボリトカゲ

亜種・品種

日本産の亜種 P. l. bannermani をオガサワラミズナギドリということがある。

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最終更新日:2020-09-03 キノボリトカゲ

分類学的位置付け

ミズナギドリ科

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最終更新日:2020-09-03 キノボリトカゲ

形態

成鳥の形質

上面は黒褐色。下面は白く、翼には黒褐色の縁取りがあり、その幅は産地により異なる。嘴は黒く、足は淡赤色。

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最終更新日:2020-09-03 キノボリトカゲ

生態

生息環境

繁殖地は海岸や島嶼の海沿いに限られ、断崖の上に広がる平坦地、丘陵地、砂丘、砂州などに裸地や草地に巣穴を掘って集団で繁殖する。

生涯のほとんどを外洋ですごすため、海岸からは観察できない。

繁殖期でも陸に上がるのは夜間だけで、未明には海にもどる。

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最終更新日:2020-09-03 キノボリトカゲ

食性

比較的短い翼を持ち、小刻みなはばたきで飛び、飛翔しつつ波間に浮かぶ餌をついばんだり、水面に下りて採食する。

水面に浮いて泳ぎ回り、頭を水中に入れてオキアミなどの甲殻類、イカ類、魚類などの海洋動物をとって食べる。

潜水して餌を捕えることもある。

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最終更新日:2020-09-03 キノボリトカゲ

特徴的な行動

集団で繁殖する。北硫黄島では1~2月に島に集まり、4~5月に巣穴の中で1卵を産卵する(清棲, 1978)。

育雛期には親鳥は未明に海に出て、雛への給餌のために夜間に巣に戻る。8月ごろには繁殖を終え、島を離れる。

参考文献

最終更新日:2020-09-03 キノボリトカゲ

その他生態

コロニーでは高密度で巣穴が点在し、一夫一妻の番が巣穴を防衛する。

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最終更新日:2020-09-03 キノボリトカゲ

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