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アシナガウミツバメ(Oceanites oceanicus)の分類 ウミツバメ科(Hydrobatidae)
アシナガウミツバメ(Oceanites oceanicus)の概要 アシナガウミツバメ属(Oceanites)

アシナガウミツバメ(Oceanites oceanicus)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Oceanites oceanicus (Kuhl, 1820)

基本情報

大きさ・重さ

・全長:約 17 cm
・翼開張:約 40 cm

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最終更新日:2020-09-03 キノボリトカゲ

分布

周極分布。南極大陸沿岸で繁殖し、北大西洋の温帯、とくにメキシコ湾流の海上付近やインド洋に渡って越冬する。

赤道をこえて北はグリーンランドまで移動するものもあるが、北太平洋では少ない。

近年、マーシャル諸島のエニウェトク環礁など南太平洋での記録が増えてきている。

日本ではごくまれに見られるにすぎず、千葉県銚子沖、岩手県三陸沖などで見られた記録がある(Brazil, 1991)。

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和名の解説

英名はイギリス生まれのアメリカの鳥学者・画家 A.ウィルソン(1766~1813)を記念したもの。

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別名・方言名

アシナガコシジロウミツバメ

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分類学的位置付け

ミズナギドリ目 ウミツバメ科

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形態

成鳥の形質

全身がほぼ暗褐色。上下とも雨覆はやや淡色で、上・下尾筒が白い。嘴と足は黒いが、蹼は黄色。比較的足が長い。

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生態

生息環境

繁殖地は地上に捕食者のいない海洋の小島で、雪が解けた斜面の土中の巣穴を掘って集団で繁殖する。

営巣地として雪のかかっていない岩の隙間も利用する。コロニーの規模は雪の状態と営巣適地の数に左右される。

繁殖活動は薄明・薄暮から夜間にかけて行い、日中は島を遠く離れた洋上か、巣穴の中に潜んで過ごす。

越冬期は洋上で過ごし、陸地に接近することはない。航海中の船の後をつけて飛ぶことがある。

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食性

名前のとおり、ほかのウミツバメ類に比べて脚が長く、水面の上をチョウのようにはばたきながら長い脚で水を蹴るように飛び、水面近くの小魚、浮遊するプランクトン、イカ、エビなどをくわえとって食べる。よく群れて採餌する。

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特徴的な行動

繁殖期は11月から翌年の3月、一夫一妻で繁殖する。雌は11~12月に1卵だけを産み、雌雄交替で38~59日抱卵する(Marchant & Higgins, 1990)。

雌雄共同で雛に給餌し、孵化後60日ぐらいで巣立つ(Marchant & Higgins, 1990)。

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その他生態

繁殖期・非繁殖期とも集合性が強い。繁殖期には多くの個体が集合し、コロニーを形成して繁殖する。渡りには数百羽の群れをつくる。

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関連情報

その他

「日米渡り鳥条約」「日豪渡り鳥協定」指定種

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種・分類一覧