• 解説一覧
  • リュウキュウヨシゴイ(Ixobrychus cinnamomeus)について
リュウキュウヨシゴイ(Ixobrychus cinnamomeus)の解説トップに戻る
リュウキュウヨシゴイ(Ixobrychus cinnamomeus)の分類 サギ科(Ardeidae)
リュウキュウヨシゴイ(Ixobrychus cinnamomeus)の概要 ヨシゴイ属(Ixobrychus)

リュウキュウヨシゴイ(Ixobrychus cinnamomeus)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Ixobrychus cinnamomeus (Gmelin, 1789)

基本情報

大きさ・重さ

・嘴峰:46~54 mm
・翼長:139~147 mm
・跗蹠:46~52 mm
・尾長:41~48 mm
・体重:130~148 g
・卵:長径 33.1~39.8 mm×短径 25~27.6 mm 平均長径 53 mm×短径 26.4 mm

参考文献

最終更新日:2020-08-27 キノボリトカゲ

分布

旧北区、東洋区。日本では奄美諸島以南の南西諸島に留鳥として繁殖するが、個体数はそれほど多くない。

参考文献

最終更新日:2020-08-27 キノボリトカゲ

分類学的位置付け

サギ科

参考文献

最終更新日:2020-08-27 キノボリトカゲ

形態

成鳥の形質

【雄】
額・頭上・後頭・後頸・頭側・耳羽は赤褐色で、頭上は灰色を帯びている。眼先は緑色の皮膚が裸出する。

腮・喉は淡赤錆色を帯びた褐色で、喉と前頸の中央には暗色の不明瞭な縦線が走り、喉の両側と頸側には白色の縦線が走っている。

背・肩羽・腰・上尾筒は赤錆色で、背は灰色を帯びている。

胸・腹・下尾筒は淡赤錆色を帯びた褐色で、胸側にある長い羽は黒褐色で、淡赤錆色を帯びた褐色の羽縁がある。

下雨覆・腋羽は淡赤錆色。翼と尾は赤褐色である。嘴色は麦藁様の淡黄色で、上嘴の縁は褐色。

虹彩は黄土色またはクローム黄色。脚色は黄緑色。

【雌】
頭上・後頭・体の上面は暗赤褐色、体の下面の各羽には褐色の縦斑があり、雨覆羽には黄土色の羽縁がある。ほかは雄と同様である。

参考文献

最終更新日:2020-08-27 キノボリトカゲ

幼鳥の形質

成鳥の雌に類似しているが、頭上は暗色勝ちで、黒褐色に近く、体の上面は成鳥より暗色勝ちで暗褐色を呈し、各羽には淡黄土色の斑点のような羽縁がある。

体の下面の各羽には褐色の軸斑がある。

参考文献

最終更新日:2020-08-27 キノボリトカゲ

卵の形質

卵は白色で斑紋を欠くが、新鮮卵は微かに淡青色を帯びるのが常である。

参考文献

最終更新日:2020-08-27 キノボリトカゲ

生態

生息環境

水田、ヨシ原、湿地などに生息し、単独または番で見られる。

参考文献

最終更新日:2020-08-27 キノボリトカゲ

食性

水の動きがゆるやかな小川や泥の中を大股でゆっくり歩き、魚類やカエルなどを食べる。

参考文献

最終更新日:2020-08-27 キノボリトカゲ

鳴き声

オー、オーとうめくような声でなく。

参考文献

最終更新日:2020-08-27 キノボリトカゲ

特徴的な行動

繁殖期は5~8月、年に1回繁殖する。繁殖期には眼先が朱色の婚姻色になる。

ヨシ原、水辺の樹木や草に、生えたままの葉や茎を束ねて、粗雑な皿形の巣をつくる。

1巣卵数は2~5個。雌雄交替で抱卵する(Hancock & Kushlan, 1984)。

繁殖生態については不明な点が多いが、ヨシゴイに似ていると思われる。

参考文献

最終更新日:2020-08-27 キノボリトカゲ

種・分類一覧