- 解説一覧
- ズグロミゾゴイ(Gorsachius melanolophus)について
ズグロミゾゴイ(Gorsachius melanolophus)
【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種
【環境省】絶滅の危険が増大している種
- 【 学名 】
-
Gorsachius melanolophus (Raffles, 1822)
基本情報
- 分布
-
旧北区、東洋区。インドから東南アジアで繁殖し、日本では八重山諸島の石垣島と西表島に留鳥として周年生息して繁殖するが個体数は少ない。
最近では、5月に徳島県に迷行した個体が記録されている(吉田, 1986)。希少種に指定されている。
参考文献
最終更新日:2020-06-18 キノボリトカゲ
形態
- 成鳥の形質
-
コロニー性はなく、番ごとに分散して営巣する。
西表島では3月下旬ごろ、ミゾゴイとよく似たプォー、プォー、プォー、プォーと低い声で、日没後と夜明け前によく鳴く。非繁殖期は単独で生活する。
参考文献
最終更新日:2020-06-18 キノボリトカゲ
生態
- 生息環境
-
山地のスギ、ヒノキなどの針葉樹の密生や、クリ、ナラなどの落葉広葉樹の密林に生息する。
ほかのサギ類が明るく開けた環境や水辺に生息するのに対して、本種は暗い林を好んで生息し、林内の沢筋や水辺で採食する。
海岸沿いから内陸部までに繁殖するようだが、あまり高い山には生息しない。
低山帯は全国的に開発が進んでいるため、個体数が減っていると思われるが、実態はわかっていない。
参考文献
最終更新日:2020-06-18 キノボリトカゲ
- 食性
-
林緑の小川、林の中の沢や湿地などで、カエル、トカゲ、昆虫、貝などの小動物を捕食する。
夜行性で、主に夕方から夜間にかけて活動するが、まれに昼間に採餌することもある。
参考文献
最終更新日:2020-06-18 キノボリトカゲ
- ライフサイクル
-
繁殖期は4~7月、年に1回の繁殖と考えられ、一夫一妻で繁殖するらしい。
樹枝、樹根などを主材にして粗雑な皿形の巣を高木の高いところにつくる。1巣卵数は4~5個(清棲, 1978)。
夜行性で個体数も少ないため、抱卵・育雛時の雌雄分担、抱卵・育雛時期の繁殖生態の詳細はわかっていない。
参考文献
最終更新日:2020-06-18 キノボリトカゲ