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- クロツラヘラサギ(Platalea minor)について

クロツラヘラサギ(Platalea minor)
【IUCN】近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの
【環境省】IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの
- 【 学名 】
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Platalea minor Temminck & Schlegel, 1849
基本情報
- 大きさ・重さ
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・嘴峰:145~193 mm
・翼長:329~376 mm
・跗蹠:119~134 mm
・尾長:100~122 mm
・卵:長径 59.5~67 mm × 短径 41.5~44.5 mm 平均長径 63.7 mm × 短径 42.6 mm
参考文献
- 清棲幸保 1955 クロツラヘラサギ, 清棲幸保(著) 日本鳥類大図鑑Ⅱ. 講談社. 497-498.
最終更新日:2020-06-02 キノボリトカゲ
- 分布
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旧北区分布型。中国東北部のみに局限されて繁殖分布し、冬は中国南部から東南アジアにわたってすごす。中国南部では留鳥である。
日本にはごくまれに渡来する冬鳥だが、ヘラサギよりは頻繁にみられる。
ほぼ全土に記録があるが、本州以南、とくに九州、沖縄に多く、11月から翌年の4月に見られ、福岡県などでは毎年渡来している。
長野県のような内陸に現れたこともある。
参考文献
- 中村登流 1995 クロツラヘラサギ, 中村雅彦、中村登流(著) 原色日本野鳥生態図鑑:水鳥編. 保育社. 201.
最終更新日:2020-06-02 キノボリトカゲ
- 分類学的位置付け
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コウノトリ目 サギ科
参考文献
- 吉井正 2005 クロツラヘラサギ, 吉井正(監修) 三省堂編修所 (編) 三省堂世界鳥名事典. 三省堂. 198-199.
最終更新日:2020-06-02 キノボリトカゲ
形態
- 卵の形質
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卵は白色の地に淡紫色と淡褐色との斑点が散在する。
参考文献
- 清棲幸保 1955 クロツラヘラサギ, 清棲幸保(著) 日本鳥類大図鑑Ⅱ. 講談社. 497-498.
最終更新日:2020-06-02 キノボリトカゲ
- 似ている種 (間違えやすい種)
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ヘラサギ
参考文献
- 吉井正 2005 クロツラヘラサギ, 吉井正(監修) 三省堂編修所 (編) 三省堂世界鳥名事典. 三省堂. 198-199.
最終更新日:2020-06-02 キノボリトカゲ
生態
- 生息環境
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韓国で繁殖し、本邦には冬鳥として稀に渡来し、海岸の浅瀬、干潟、入江、沼沢、葦野、水田などに生活し、林(例えば松林)を塒とする。
毎年九州の有明湾や鹿児島県出水郡荒崎などには少数渡来するものがあり、台湾では越冬するものが多い。
参考文献
- 清棲幸保 1955 クロツラヘラサギ, 清棲幸保(著) 日本鳥類大図鑑Ⅱ. 講談社. 497-498.
最終更新日:2020-06-02 キノボリトカゲ
- 食性
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浅い水中をゆっくり歩き、くちばしをいくらか開いて差し込み、首を左右に振り回してなぐように採食する。
昆虫、甲殻類、腹足類、魚などを食べる。
参考文献
- 中村登流 1995 クロツラヘラサギ, 中村雅彦、中村登流(著) 原色日本野鳥生態図鑑:水鳥編. 保育社. 201.
最終更新日:2020-06-02 キノボリトカゲ
- ライフサイクル
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繁殖期は6~7月ごろ、一夫一妻で繁殖する。2~3番ぐらいの小さいコロニーで、岩壁の岩棚に枯れ枝で皿形の巣をつくる。
1巣卵数は4~6個。繁殖の詳細はわかっていない。
参考文献
- 中村登流 1995 クロツラヘラサギ, 中村雅彦、中村登流(著) 原色日本野鳥生態図鑑:水鳥編. 保育社. 201.
最終更新日:2020-06-02 キノボリトカゲ
- 鳴き声
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低い声でキューウ、キュリリと啼く。
参考文献
- 清棲幸保 1955 クロツラヘラサギ, 清棲幸保(著) 日本鳥類大図鑑Ⅱ. 講談社. 497-498.
最終更新日:2020-06-02 キノボリトカゲ