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カナダガン(Branta canadensis)の分類 カモ科(Anatidae)
カナダガン(Branta canadensis)の概要 コクガン属(Branta)

カナダガン(Branta canadensis)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Branta canadensis (Linnaeus, 1758)

基本情報

大きさ・重さ

・全長:最大で 110 ㎝

参考文献

最終更新日:2020-05-22 キノボリトカゲ

分布

アメリカ、カナダ。イギリスや北西ヨーロッパ、ニュージーランドに移入個体群がいる。

アラスカとカナダで繁殖し、合衆国に渡って越冬する。

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最終更新日:2020-05-22 キノボリトカゲ

生息状況

北米では狩猟や生息地破壊、野生化したキツネによる捕食のため絶滅寸前となったが、保全により個体数が増加。住宅地周辺にも定着し、農作物を採食する害鳥ともなっている(川上, 2012, 22)。

イギリスへの移入亜種は砂利採掘場で集団繁殖し、今ではイギリス中の低地に広く分布している。(Perrins, 1996, 77)

日本では1985年に静岡県で2羽が確認され、2010年には関東地方で約100羽に達した。そのため2010年よりカナダガン調査グループと地元関係者などにより、成鳥の「捕獲」や「擬卵交換」が行われ、2014年までに71羽、卵150個以上の防除がされた。そして2015年には日本に定着した特定外来生物で初めて、移入個体の根絶が宣言された。(環境省, 2015)

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最終更新日:2020-05-22 キノボリトカゲ

亜種・品種

かつては10-12亜種に分けられていたが、2004年の米国鳥学会の分類体系では7亜種にされている。

B. c. canadensis(タイセイヨウカナダガン):北ヨーロッパ(スカンジナビア半島など)やイギリスに導入された。
B. c. interior
B. c. maxima(オニカナダガン):イギリスに導入された。
B. c. moffitti(オオカナダガン):日本に移入された個体群は本亜種と推測されている。
B. c. parvipes
B. c. fulva
B. c. occidentalis

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最終更新日:2020-05-22 キノボリトカゲ

分類学的位置付け

カモ目 カモ科

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最終更新日:2020-05-22 キノボリトカゲ

形態

成鳥の形質

頭部と頸は黒色で、喉から頬、眼の後方までは白色。体色は亜種により濃淡があるが、上面と雨覆は暗褐色で羽縁が淡褐色。

腰と尾は黒または黒褐色。風切は褐色または黒褐色。下面は淡褐色で、下腹から下尾筒は白色。嘴は黒色、足は暗黒灰色。

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最終更新日:2020-05-22 キノボリトカゲ

生態

生息環境

低地の湿地帯。

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最終更新日:2020-05-22 キノボリトカゲ

鳴き声

ホーンク、ホーンクなどと啼く。

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最終更新日:2020-05-22 キノボリトカゲ

生殖行動

通常地上で営巣。草木で囲まれている場所が多いが、樹上や崖の岩棚上の例も報告されている。筏などの人工の台も随時利用。

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最終更新日:2020-05-22 キノボリトカゲ

種・分類一覧