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インドクジャク(Pavo cristatus)の分類 キジ科(Phasianidae)
インドクジャク(Pavo cristatus)の概要 クジャク属(Pavo)

インドクジャク(Pavo cristatus)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Pavo cristatus Linnaeus, 1758

基本情報

大きさ・重さ

・成鳥全長:雄 200~229 ㎝ 雌 86 ㎝

参考文献

最終更新日:2020-06-09 キノボリトカゲ

分布

スリランカ・インド・パキスタンの低地から標高 2000 mの林内の伐採地や林緑などに生息。

参考文献

最終更新日:2020-06-09 キノボリトカゲ

分類学的位置付け

キジ目 キジ科

参考文献

  • 吉井正 2005 インドクジャク, 吉井正(監修) 三省堂編修所 (編) 三省堂世界鳥名事典. 三省堂. 58-59.

最終更新日:2020-06-09 キノボリトカゲ

人間との関係

インドの国鳥

参考文献

  • 吉井正 2005 インドクジャク, 吉井正(監修) 三省堂編修所 (編) 三省堂世界鳥名事典. 三省堂. 58-59.

最終更新日:2020-06-09 キノボリトカゲ

形態

成鳥の形質

雄は先端に青緑色の房のある扇状の冠羽を持ち、顔の裸出部は白色。過眼線は黒色。頸・胸は金属光沢のある暗青色。

肩羽は淡黄灰色に黒色の横斑、脇は金属光沢のある青緑色で黒色斑があり、腹は暗緑色。

雨覆は金属光沢のある黒青色で、風切は橙色。

上尾筒は飾羽となり100~150本あり、黄緑色で先端近くに金属光沢のある青色と緑黄褐色の眼紋がある。

尾羽は暗赤褐色で、雄は20枚、雌は18枚。虹彩は褐色、嘴は黄灰色。足は淡褐色で趾がある。

雌は全体に褐色で、顔・腹は淡色、頸は青緑色、冠羽の先端の房は褐色。虹彩は褐色。嘴と足は黄褐色。

参考文献

  • 吉井正 2005 インドクジャク, 吉井正(監修) 三省堂編修所 (編) 三省堂世界鳥名事典. 三省堂. 58-59.

最終更新日:2020-06-09 キノボリトカゲ

生態

生息環境

川が流れる森林、半分開けた土地。

原産のアジアでは、落葉樹林に好んで生息。丘の斜面を流れる川の傍らにある森で、下生えが繁茂しイバラ類の枝がはっているところに生息。

農地で採食し、ことにサトウキビのような丈の高い作物がぎっしり生える場所を好む。

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最終更新日:2020-06-09 キノボリトカゲ

食性

食物は穀草、漿果、青果、昆虫、小型の爬虫類や哺乳類など多様。

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最終更新日:2020-06-09 キノボリトカゲ

鳴き声

ニャーン、クワォーンなど

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最終更新日:2020-06-09 キノボリトカゲ

生殖行動

雄の長くのびる飾り羽は非常に長い上尾筒からなる。この上尾筒は、下の尾羽を持ち上げると華やかな扇のように広がる。

この格好で雄は交尾したい雌に後ろ向きににじり寄り、突然向きを変えて、明るく輝く姿をあらわにし、雌の目をくらますように誘う。

求婚を受け入れた雌たちは、ハーレムに集められ、厳重に守られる。

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最終更新日:2020-06-09 キノボリトカゲ

その他生態

世界中で観賞用に家禽化されている。

野生の個体群の大部分が生息するインドでは尊重され、脅かさないようにしているのでよく馴れている村の中で見るのも建物に巣をつくるのも珍しくないが、実際の野生の鳥は臆病である。

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最終更新日:2020-06-09 キノボリトカゲ

関連情報

その他

<クジャク>として親しまれているこの鳥の雄の躍動的なディスプレーは、世界中の公園や庭園でおなじみ。従来から、装飾用にこうした場所に広く移入されてきた。(Perrins, 1996, 121)

沖縄の宮古・八重山地方では、リゾートホテルでの放し飼いしていたものが野生化している。(吉井, 2005)

小豆島や大隅諸島、硫黄島、宮古諸島、八重山諸島にも移入された。宮古諸島や八重山諸島に定着した本種は体が大きく雑食性であることから、小型爬虫類を捕食し激減させているとされており、八重山諸島の小浜島、新城島、与那国島では駆除が行われている。(川上, 2012, 18, 75)

参考文献

  • 吉井正 2005 インドクジャク, 吉井正(監修) 三省堂編修所 (編) 三省堂世界鳥名事典. 三省堂. 58-59.

最終更新日:2020-06-09 キノボリトカゲ

種・分類一覧