- 解説一覧
- オオクイナ(Rallina eurizonoides)について
オオクイナ(Rallina eurizonoides)
【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種
- 【 学名 】
-
Rallina eurizonoides (Lafresnaye, 1845)
基本情報
- 分布
-
旧北区、東洋区。アジアの熱帯・亜熱帯に分布する。
日本では、琉球諸島南部の石垣島、西表島など先島諸島の島々に周年生息するが、個体数が少なく日本固有亜種の危急種に指定されている。
参考文献
最終更新日:2020-09-02 キノボリトカゲ
形態
- 成鳥の形質
-
頭上・後頸・背・腰・上尾筒は暗褐色、顔・頸・胸は茶褐色で喉は白色。腹・脇・下尾筒は黒色に白色の横縞がある。嘴は黒色、足は緑灰色。
参考文献
最終更新日:2020-09-02 キノボリトカゲ
生態
- 生息環境
-
竹林、常緑広葉樹林、低木林に生息し、林内の湿地、水辺で採食する。
夜行性と考えられており、警戒心が強く、物音や人影で茂みに隠れるため、なかなか姿を見せない。
追われても密林の中をくぐって逃げ、なかなか飛び立たない。樹上に止まって長時間じっとしていることがある。
参考文献
最終更新日:2020-09-02 キノボリトカゲ
- 特徴的な行動
-
よく茂った森林の中に生息するため、繁殖生態については不明な点が多い。
繁殖期は4~9月、年1~2回繁殖すると考えられ、一夫一妻で繁殖するらしい。
竹や木の、地上 1 mぐらいの高さの枝に、枯れ草などを用いて皿形の巣をつくる。
1巣卵数は4~8個、雌雄交替で抱卵するが、抱卵期間は不明(Ripley, 1977)。
孵化した雛は早成性で、孵化後まもなく巣を離れ、親に連れられて生活する。
連れ立ち期間や育雛の雌雄分担は不明。
参考文献
最終更新日:2020-09-02 キノボリトカゲ
- その他生態
-
雌雄で、巣に接近する個体を激しく追い払うので、なわばりを構えて分散すると考えられる。
朝夕にケ、ケ、ケ、ケ、ケ、ケと連続音で啼く。雨の日には日中でも啼くという。
警戒声はクルルルーと啼く。単独あるいは番で生活する。
参考文献
最終更新日:2020-09-02 キノボリトカゲ