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オオメダイチドリ(Charadrius leschenaultii)の分類 チドリ科(Charadriidae)
オオメダイチドリ(Charadrius leschenaultii)の概要 チドリ属(Charadrius)

オオメダイチドリ(Charadrius leschenaultii)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Charadrius leschenaultii Lesson, 1826

基本情報

大きさ・重さ

・嘴峰:22~27 mm
・翼長:128~149 mm
・跗蹠:34~39 mm
・尾長:48~62 mm
・体重:75~150 g
・卵:長径 35.2~40.3 mm×短径 26.5~29.3 mm

参考文献

最終更新日:2020-08-27 キノボリトカゲ

分布

旧北区分布型。ユーラシア大陸中央部のアラル海からバルハシ湖にかけて繁殖し、紅海からニューギニア島、オーストラリア大陸北部に渡って越冬する。

日本は渡りの経路から離れており、ごくまれに訪れる旅鳥である。

北海道、千葉、富山、愛知、広島、山口、徳島、愛媛、長崎、熊本、沖縄などの各道県に記録がある。

秋の渡り期に記録が多く、ほとんどは1羽で現れるが、2~6羽のこともある。

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最終更新日:2020-08-27 キノボリトカゲ

分類学的位置付け

チドリ科

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最終更新日:2020-08-27 キノボリトカゲ

形態

成鳥の形質

【雄夏羽】
額は白色で、頭上との境には黒色の帯があり、額の中央には縦に黒色の線があるのが常だが、ときには黒色の斑があったり、大部分が黒色であるものもある。

頭上・後頭・後頸・頭側は淡赤錆色で、頭上の中央の部分は灰褐色である。眼瞼は白色である。

眼先から耳羽の上部までは黒色で、幅の広い過眼線をなしている。

頬・腮・喉および頸側の一部は白色、下喉には淡赤錆色の帯があり、後頭まで引き続いている。

肩羽・背・腰・上尾筒は灰褐色で、上尾筒の各羽には白色の縁がある。胸・腹・脇・下尾筒は白色である。

下雨覆・腋羽は白色。初列風切は暗褐色で、先端は黒色を呈している。

内側の2~3枚の羽の外弁の基部には白色の縦線があり、内弁の基部は白色を帯びている。

第2羽の羽軸は白色、ほかは褐色で、中央の部分だけが白色である。

次列風切は暗褐色で、羽端には白色の縁があり、内弁の基部は白色を帯びている。

三列風切は灰褐色、大雨覆は灰褐色で、羽端には白色の縁があり、中・小雨覆は灰褐色であるが、羽換したときには淡色の縁がある。

初列雨覆・小翼羽は暗褐色である。尾は灰褐色で、中央以外の尾羽は羽端に白色の縁がある。

最外側の尾羽は大部分白色である。嘴色は黒色。虹彩は暗褐色。脚色はオリーヴ褐色。

【雌夏羽】
顔に黒色の斑がなく、下喉の帯は雄よりも幅が狭い。

【雌雄冬羽】
額は白色、眼の上には白色の眉斑があり、眼先から耳羽の上部までは褐色で過眼線をなしている。

下喉には淡褐色の帯があるが、その中央の部分は不明瞭である。

体の上面は灰褐色で、後頸はやや淡色、上尾筒の各羽には白色の縁がある。

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最終更新日:2020-08-27 キノボリトカゲ

幼鳥の形質

成鳥の冬羽に類似しているが、体の上面の各羽には黄褐色を帯びた砂色の縁があり、下嘴の帯および下喉の両側は赤錆色を帯びた黄褐色である。

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最終更新日:2020-08-27 キノボリトカゲ

卵の形質

卵は淡灰褐色の地に濃黒褐色の斑紋と灰色の斑点とが散在し、そのほか緑色を帯びた黄色の斑点も多少散在する。

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最終更新日:2020-08-27 キノボリトカゲ

生態

生息環境

干潟、河口の三角州、干拓地、砂浜などの砂地、砂泥地で見られる。

繁殖地では、平坦な砂泥地、草原、乾燥して植生が疎らなところにすむ。

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最終更新日:2020-08-27 キノボリトカゲ

食性

急襲するタイプで、昆虫、甲殻類、貝類などを食べる。

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最終更新日:2020-08-27 キノボリトカゲ

鳴き声

ピュル、ピュル、またはピリ、ピリッと啼く。

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最終更新日:2020-08-27 キノボリトカゲ

特徴的な行動

繁殖についてはよくわかっていない。一夫一妻で繁殖し、巣は地上に窪みを掘り、草の破片や羊の糞の乾いた破片などで内張りをする。

1巣卵数はほとんど3個で、雌雄で抱卵する。両親で雛の世話をする。繁殖地ではなわばり分散をする。

番間は 150~200 mぐらい離れているが、営巣地の限られた地方では5~15番ぐらいのルーズコロニアルである。

雄はフライトディスプレイをする。

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最終更新日:2020-08-27 キノボリトカゲ

種・分類一覧