オオチドリ(Charadrius veredus)の解説トップに戻る
オオチドリ(Charadrius veredus)の分類 チドリ科(Charadriidae)
オオチドリ(Charadrius veredus)の概要 チドリ属(Charadrius)

オオチドリ(Charadrius veredus)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Charadrius veredus Gould, 1848

基本情報

大きさ・重さ

・嘴峰:22~25 mm
・翼長:152~183 mm
・跗蹠:44~50 mm
・尾長:58~62 mm
・体重:77~88 g
・卵:長径 38.4 mm×短径 27 mm

参考文献

最終更新日:2020-08-03 キノボリトカゲ

分布

旧北区分布型。ユーラシア大陸のバイカルからウスリーの限られた地域で繁殖し、インドネシアからオーストラリア大陸北部に渡って越冬する。

日本にはごくまれに訪れる旅鳥である。北海道、神奈川、新潟、愛知、兵庫、徳島、宮崎、沖縄などの各道県に記録がある。

参考文献

最終更新日:2020-08-03 キノボリトカゲ

分類学的位置付け

チドリ科

参考文献

最終更新日:2020-08-03 キノボリトカゲ

形態

成鳥の形質

【雄夏羽】
頭上・後頭は淡褐色、額・眼先・耳羽・頬・腮・喉は白色で、耳羽の後端は淡褐色である。

眼の上にはクリーム色または淡オーカー黄色の眉斑がある。後頸・頸側は淡い褐色で黄味がかった淡赤錆色を帯びている。

背・肩羽・腰・上尾筒は淡褐色、上胸には濃い赤錆色の幅の広い帯があり、下部には更に黒色の帯があり、それ以下の胸・腹・脇・下尾筒は純白色である。

下雨覆・腋羽は煤けた褐色である。初列風切は暗褐色で、先端は黒色、内弁の基部は白色を帯びている。

内側の2.3枚のものの外弁の基部には白色の線になった斑がある。

第2羽の羽軸は白色、ほかのものは中央部だけが白色である。

次列風切は暗褐色で、外弁には白色の縁があり、内弁の基部は白色を帯びている。

三列風切・雨覆羽は淡褐色で、羽換したときには雨覆羽の各羽には淡色の縁がある。

尾は暗褐色で、先端には白色の縁があり、外側の1対の外弁は色が淡くて白色に近い。

嘴色は黒色。虹彩は褐色。脚色は汚黄色またはオリーブ黄色、趾は暗色。

【雌夏羽】
雄夏羽に類似するが、胸の赤錆色の胸帯の色が淡く、やや淡褐色の縁のあるものがある。

【雄雌冬羽】
体の上面は夏羽に類似しているが、多少淡色の縁がある。額・眼先は淡クリーム色である。

体の下面はクリーム色を帯びた白色で、胸には淡褐色の幅の広い帯がある。

参考文献

最終更新日:2020-08-03 キノボリトカゲ

幼鳥の形質

成鳥の冬羽に類似するが、体の上面の各羽には黄味がかった赤錆色の縁がある。

胸帯は暗色で、赤錆色が勝っている。下雨覆・腋羽は褐色、脚は黄色である。

参考文献

最終更新日:2020-08-03 キノボリトカゲ

卵の形質

卵は淡オリーブ褐色の地に暗褐色の微細が散在する。

参考文献

最終更新日:2020-08-03 キノボリトカゲ

生態

生息環境

8~9月と3~4月の記録が多く、1~5羽で現れ、水田の農道、砂地や荒地状のところで観察されている。

繁殖地では、半沙漠状のところや岩石の多い台状地のところ、沙漠の湖沼などの植生の疎らな草原にすむ。

越冬地では開けた平原に現れ、かなり水辺から離れることもある。農耕地にも現れる。

参考文献

最終更新日:2020-08-03 キノボリトカゲ

食性

昆虫類を主食とし、鞘翅目(例えばスナゴミムシダマシ)などを好んで食物とする。

参考文献

最終更新日:2020-08-03 キノボリトカゲ

特徴的な行動

地上を迅速に軽々と走り回って餌を漁る。飛翔は迅く、翼を力強く羽搏いてアマツバメに類似した姿で飛翔する。

参考文献

最終更新日:2020-08-03 キノボリトカゲ

種・分類一覧