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コシャクシギ(Numenius minutus)の分類 シギ科(Scolopacidae)
コシャクシギ(Numenius minutus)の概要 ダイシャクシギ属(Numenius)

コシャクシギ(Numenius minutus)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

絶滅危惧IB類 (EN)

【環境省】IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの

【 学名 】
Numenius minutus Gould, 1841

基本情報

大きさ・重さ

・嘴峰:41~51 mm
・翼長:176~196 mm
・跗蹠:45~55 mm
・尾長:68~79 mm
・体重:108~240 g

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最終更新日:2020-07-27 キノボリトカゲ

分布

旧北区。ユーラシア大陸の高緯度地方の東半分のごく限られた地域に点々と繁殖分布し、ニューギニア島、オーストラリア大陸に渡って越冬する。

日本には旅鳥として9~10月と4~5月に、少数が各地に現れる。危急種に指定されている。

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分類学的位置付け

シギ科

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形態

成鳥の形質

【雌雄夏羽】
額・頭上・後頭は褐黒色で、中央には赤錆色の斑からなる頭央線が走っている。

眼の上には淡オーカー黄色の眉斑があり、眼先から眼の下を過ぎて後方まで黒褐色の線が走っている。

耳羽・頬・後頸・頸側は淡オーカー黄色で、各羽には黒褐色の小軸斑がある。腮・喉はクリーム黄色である。

肩羽・背は黒褐色で赤錆色の羽縁があり、羽縁近くには赤錆色の斑がある。

胸・腹・脇は淡オーカー黄色で、上胸には褐色の軸線があり、下胸には褐色の十字形の斑があり、脇には褐色の横縞があり、下腹の中央は白色である。腰・上尾筒は黒褐色で、羽縁には白色の斑があり、羽縁には白色の縁がある。

下尾筒は淡オーカー黄色で、褐色の横斑がある。

下雨覆は淡オーカー色で、褐色の斑があり、腋羽は淡オーカー色で、暗褐色の横縞がある。

初列風切は黒褐色で、内側のものの羽縁には淡色と暗色の不明瞭な斑がある。第2羽の羽軸は白色、ほかは褐白色である。

次列風切は黒褐色で羽縁は淡色、三列風切、大・中雨覆は黒褐色で赤錆色の縁があり、羽縁近くには赤錆色の鋸羽形の斑がある。

小雨覆・初列雨覆・小翼羽は黒褐色である。

尾は灰褐色で、黒褐色の横縞がある。嘴色は黒色の角色、下嘴の基半部は肉色。虹彩は黒褐色、脚色は青灰色。

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最終更新日:2020-07-27 キノボリトカゲ

生態

生息環境

海岸の干潟、泥地の平原や草原に現れ、繁殖地では森林限界付近の川辺の樹木の疎らな荒れ地、伐採跡地、矮性カバノキ類が散在する谷間などにすむ。

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食性

砂泥地や草地を歩いて、やや下湾したくちばしで、甲虫、コオロギ、アリ類、ベリー、種子などついばんで採食する。

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鳴き声

ピーユーまたはピューリュ―と高く澄んだ美しい声で啼く。

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特徴的な行動

繁殖についてはよくわかっていない。繁殖期は5~7月ごろ、1巣卵数は3~4個、雌のみが抱卵し、雛は22~23日ぐらいで孵化し、約5週間ほどで独立する。

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その他生態

非繁殖期には群れ、50羽ぐらいになることがあるという。繁殖期にも6~12羽ぐらいの群れが見られるが、雄や非繁殖鳥らしい。

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種・分類一覧