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- コキアシシギ(Tringa flavipes)について
コキアシシギ(Tringa flavipes)
【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種
- 【 学名 】
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Tringa flavipes (Gmelin, 1789)
基本情報
- 分布
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新北区分布型。北アメリカ大陸の高緯度地方の西部に繁殖分布し、同大陸南部や南アメリカ大陸に渡って越冬する。
日本では渡りのコースからほど遠く、まれに訪れる迷鳥で、北海道、宮城、東京、神奈川、石川、愛知などの各都道県に記録があり、8~9月に現れることが多い。
広島県では冬を越した例がある(Brazil, 1991)。
参考文献
最終更新日:2020-09-02 キノボリトカゲ
形態
- 成鳥の形質
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夏羽は上面が灰褐色で、黒と白の斑点があり、頭から胸は白色で黒褐色の斑が多く、腹は白色。
冬羽は上面が灰褐色で、白色や褐色の斑があり、胸の斑は淡い。
飛翔時はオオアシシギと同様に、腰に四角形の白色部が見られる。
尾は白色で、黒褐色の横縞がある。嘴は黒色で細くまっすぐ。足は鮮やかな黄色で長め。
参考文献
最終更新日:2020-09-02 キノボリトカゲ
生態
- 生息環境
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海岸の河口、潟湖、湿地、草に囲まれた池や水溜まりなどの砂泥地に現れる。
繁殖地では樹林と湿地や草地が入り組んだところ、乾いた地衣類が覆う開けたところ、樹林の焼け跡などにすむ。
参考文献
最終更新日:2020-09-02 キノボリトカゲ
- 特徴的な行動
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5~6月ごろ、一夫一妻で繁殖する。巣は樹木の切り株の傍らなどにある。1巣卵数は3~4個。
両親が抱卵し、22~23日ぐらいで孵化する。雛の世話は両親が行う(Johnsgard, 1981)。
繁殖期にはなわばりを分散をし、雄のフライトディスプレイが知られる。
参考文献
最終更新日:2020-09-02 キノボリトカゲ