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- キアシシギ(Tringa brevipes)について
キアシシギ(Tringa brevipes)
【IUCN】現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種
- 【 学名 】
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Tringa brevipes (Vieillot, 1816)
基本情報
- 分布
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旧北区。ユーラシア大陸の呼応緯度地方の東半分のごく限られた地域に点在して繁殖分布し、インドネシア、フィリピン、ニューギニア島に渡って越冬する。
日本には旅鳥として全土に現れ8~10月と5~6月にふつうに見られる。九州、南西諸島では少数が越冬する。
参考文献
最終更新日:2020-05-25 キノボリトカゲ
形態
- 成鳥の形質
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【雌雄夏羽】
頭上・後頭・後頸・眼先は汚灰鼠色または灰褐色、額から眼の上まで白色の細い眉斑が走っている。
耳羽は白色で灰褐色の斑紋があり、腮は白色、喉は白色で灰褐色の小斑がある。
肩羽・背・腰・上尾筒は汚灰鼠色または灰褐色で、羽換したときには白色の細い縁がある。
胸・腹・下尾筒は白色で、灰褐色の細い波形の横縞があり、腹の中央と下腹はこの横縞を欠いている。
ときには下尾筒もこの横縞を欠いているものがある。下雨覆・腋羽は灰褐色。初列風切は黒褐色で内弁は褐色を帯びている。
初列風切の第2羽の羽軸は、淡褐色または褐白色である。
次列風切、三列風切、大・中・小雨覆は汚灰鼠色または灰褐色で、羽換したときには大・中・小雨覆に白色の細い縁がある。
初列雨覆、小翼羽は黒褐色である。尾は汚灰鼠色または灰褐色で、ときには暗色の横帯があるものもある。
嘴色は黒色、下嘴の基部は黄色。虹彩は暗褐色。脚色は汚緑黄色かまたはオーカー黄色。
【雄雌冬羽】
体の上面は夏羽と同様であるが、体の下面は白色、上胸と胸側は淡灰鼠色、下脇は暗灰鼠色である。
7月から12月の間に羽換し、体の一部は2月から3月の間に羽換する。
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最終更新日:2020-05-25 キノボリトカゲ
- 幼鳥の形質
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冬羽に類似するが、羽換したときには背・肩羽・三列風切に淡色の斑があり、雨覆羽の羽縁には白色の斑点があり、大雨覆と上尾筒の先端の各羽には灰白色の横縞がある。
尾の中央のものには羽縁に淡色と暗色の斑がある。上胸と胸側は灰色で成鳥の冬羽より淡く、暗色の小斑がある。
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最終更新日:2020-05-25 キノボリトカゲ
生態
- 生息環境
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繁殖地では石の多い森林ツンドラ、あるいは山地の河原などにすむ。
越冬地や渡り期には、海岸の砂浜、波打ち際や干潟、サンゴ礁、マングローブ林の水際、河川の砂泥地や砂礫地に現れる。
春の渡り期には内陸の河原でもふつうに現れる。
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最終更新日:2020-05-25 キノボリトカゲ
- ライフサイクル
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繁殖期や繫殖についてはあまりわかっていない。7月に巣が見つかり、雛は8月に観察されている。巣は川辺の石の間にある。
1巣卵数は4個、雛の世話は両親が行うという記録、雄だけの記録、雌だけの記録などがある(Johnsgard, 1981)。
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最終更新日:2020-05-25 キノボリトカゲ
- 鳴き声
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ピ、ウィー、ピ、ウィー、ピ、ウィー、ピ、ウィー、ピピピピ、ピリ、ピリ、ピリと清く澄んだ声で鳴き、友群の飛来するのが見えると盛んに鳴くのが常で、飛翔中には互いに鳴き合うことが多く、特に飛び立ち際には必ず鳴く。
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最終更新日:2020-05-25 キノボリトカゲ
- 特徴的な行動
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非繁殖期には小群で見られる。繁殖期にはほとんど記載がない。空中や樹上でさえずる。フライトディスプレイはアオアシシギに似ているという。
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最終更新日:2020-05-25 キノボリトカゲ