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ヒメウズラシギ(Calidris bairdii)の分類 シギ科(Scolopacidae)
ヒメウズラシギ(Calidris bairdii)の概要 オバシギ属(Calidris)

ヒメウズラシギ(Calidris bairdii)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Calidris bairdii (Coues, 1861)

基本情報

大きさ・重さ

・嘴峰:21~24 mm
・翼長:119~120 mm
・跗蹠:20~24 mm
・尾長:42~55 mm
・卵:長径 28.3~35.5 mm×短径 22~24.5 mm 平均長径 34.2 mm×短径 24.3 mm

参考文献

最終更新日:2020-08-19 キノボリトカゲ

分布

全北区分布型。ユーラシア大陸東端のチュコト半島、北アメリカ大陸の北極圏、グリーンランド西部で繁殖し、南アメリカ大陸南部に渡って越冬する。

日本には旅鳥としてまれに現れ、北海道、宮城、山形、茨城、千葉、神奈川、静岡、愛知、三重などの各道県に記録がある。

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最終更新日:2020-08-19 キノボリトカゲ

分類学的位置付け

シギ科

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最終更新日:2020-08-19 キノボリトカゲ

形態

成鳥の形質

【雌雄夏羽】
額は白色で、黒色の小斑がある。頭上・後頭・後頸は黒色で各羽には淡赤錆色の縁があり、後頭は全体に色が淡くて白色を帯びている。

眼の上には白色に黒色の小斑のある眉斑があり、腮は白色、耳羽・喉・前頸は白色で、黒褐色の縦斑がある。

背・肩羽は黒色で、各羽には淡い赤錆色と灰褐色の縁がある。

上胸・胸側は灰クリーム色で、黒褐色の縦斑がある。腹・下尾筒は白色、脇は灰クリーム色である。

腰は暗褐色で、各羽には灰褐色の縁があり、上尾筒の主な部分は黒色で、各羽には褐色の縁があり、両側部には白色の幅の広い縁がある。

風切羽は黒色で、初列風切の第2羽の羽軸は白色、ほかは先端だけ白色を帯びている。

雨覆羽は暗褐色で各羽には灰褐色の細い縁があり、大雨覆の先端には白色の細い縁がある。

尾は中央の1対は黒褐色、ほかの尾羽は淡灰褐色である。嘴色は黒色、虹彩は暗褐色、脚色は緑黒色、または鉛灰黒色。

【雌雄冬羽】
体の上面は黒色で、各羽には灰褐色の幅の広い縁がある。体の下面は白色で、上胸は灰褐色を呈し、暗褐色の縦斑がある。

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最終更新日:2020-08-19 キノボリトカゲ

幼鳥の形質

【雛】
孵化直後の雛は全身に幼綿羽が生え、額は帯白色、頭上、顔は白色で黄褐色の斑があり、前頭から後頭まで黒色の頭央線が走り、眼先から眼まで黒色の短い線が走っている。

体の上面は黒色と黄褐色の粗斑をなし、小白斑が散在する。

体の下面は白色で、胸は淡灰褐色を帯び、下腹、下尾筒は体の上面と同色である。

【幼鳥】
成鳥の夏羽に類似するが、上背・肩羽の各羽には白色の縁がある。上胸は灰褐色で、褐色の縦斑がある。

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最終更新日:2020-08-19 キノボリトカゲ

卵の形質

卵は淡黄褐色またはクリーム灰色の地に暗褐色またはチョコレート褐色の斑点があり、斑点は鈍端近くに密在しているのが常である。

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最終更新日:2020-08-19 キノボリトカゲ

生態

生息環境

海岸の河口、入江などの干潟でみられる。繁殖地では、海岸から高地にかけての乾いたツンドラ、岩石ツンドラ、湿地ツンドラなどにすむ。

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最終更新日:2020-08-19 キノボリトカゲ

食性

砂泥地ではつまみとったり探りを入れたりして、双翅類、鞘翅類などの昆虫の幼虫・成虫を食べる。

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最終更新日:2020-08-19 キノボリトカゲ

鳴き声

チュイ―、チュイ―またはピーッ、ピーッと啼く。

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最終更新日:2020-08-19 キノボリトカゲ

特徴的な行動

一夫一妻で繁殖するらしい。1巣卵数は4個、両親が抱卵し、19~21日ぐらいで孵化する。

両親は初めの5~7日は雛の世話をするが、その後立ち去る。雛は20日ぐらいで飛べるようになる。

雄は地上 9~18 mぐらいでフライトディスプレイをする。

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最終更新日:2020-08-19 キノボリトカゲ

種・分類一覧