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トウネン(Calidris ruficollis)の分類 シギ科(Scolopacidae)
トウネン(Calidris ruficollis)の概要 オバシギ属(Calidris)

トウネン(Calidris ruficollis)

近危急種 (NT or LR/nt)

【IUCN】現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種

【 学名 】
Calidris ruficollis (Pallas, 1776)

基本情報

大きさ・重さ

・嘴峰:17~20.5 mm
・翼長:90~105 mm  
・跗蹠:18~21 mm
・尾長:36~50 mm
・体重:19~51ℊ
・卵:長径 27.4~27.7 mm×短径 20 mm 

参考文献

最終更新日:2020-06-19 キノボリトカゲ

分布

旧北区。ユーラシア大陸の北極圏のハタンガ川、レナ川、ヤナ川各河口部、チュコト半島、アナジル川河口部などのごく限られた地域に繁殖分布し、冬は東南アジアからニューギニア島、オーストラリア大陸に渡ってすごす。

日本には旅鳥として各地に多数が現れ、最もふつうに見られる小型のシギである。

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分類学的位置付け

チドリ目 シギ科

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形態

成鳥の形質

雌雄同色。夏羽の頭と頸は鮮やかな赤褐色、上面は茶褐色で、下面は白色。冬羽の頭頂と上面は灰褐色で側胸には不明瞭な斑がある。

肩羽は茶褐色で下面は白色。飛翔時には翼帯が細くでる。嘴は黒色で短く、足も黒色。

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幼鳥の形質

体の上面は黒色で、各羽には赤錆色を帯びた褐色の縁があり、背の肩羽では羽縁の外側に更に白色の細い縁がある。

体の下面は白色で、斑点を欠き、上胸と胸側は淡黄褐色を帯びる。

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卵の形質

卵は淡黄褐色、緑褐色などの地に濃赤褐色の粗大な斑紋と灰色の斑点とが散在する。

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最終更新日:2020-06-19 キノボリトカゲ

生態

生息環境

渡り期や越冬地では、海岸の砂浜の波打ちぎわや水溜まり、内湾や河口部の潮干帯の干潟砂泥地、湖沼、溜池、河川の岸辺や中州の砂泥地、水を張った水田など、薄く水につかるところや、乾きかけた平坦な泥地で見られる。

繁殖地は亜寒帯のツンドラ地帯で、山麓スロープの下の方、谷間、丘などの草原である。

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食性

フィルム状に水につかる砂泥地の表面で採食する。気忙しく歩き回り、細かくくちばしを使ってついばむ。

ミミズ、ゴカイ類、甲殻類、昆虫、小貝、草の種子などを泥の表面からつまみとったり、軽く突きさしたり、いくらか探りを入れたりして捕らえる。

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最終更新日:2020-06-19 キノボリトカゲ

ライフサイクル

繁殖期は多分5~7月。繁殖の詳しいことはまだわかっていないが、多分一夫一妻で繁殖する。

1巣卵数は3~4個で、4個の場合が多い。両親が抱卵するが、雛の世話をするのは雄だけである。

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鳴き声

チュイ、チュイ、ピピピピ、チュイ、ピピピピピ、ジュリリツ、ジュリリツまたはチリッ、チリッ、あるいはチュイ、チュイなどと啼く。

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特徴的な行動

非繁殖期には群れで生活し、春の渡り期には数千~数万羽の大群になる。

繁殖地では雄のフライトディスプレイが見られ、スイッチバック型の速やかなはばたきによる上昇と滑空による下降を繰り返す。

ソングをともない、地上 12~15 mぐらいで行われる(Johnsgard, 1981)。

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種・分類一覧