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- ハリオシギ(Gallinago stenura)について
ハリオシギ(Gallinago stenura)
【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種
- 【 学名 】
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Gallinago stenura (Bonaparte, 1831)
基本情報
- 大きさ・重さ
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・嘴峰:58~67 mm
・翼長:123~135 mm
・跗蹠:31 mm
・尾長:43~52 mm
・体重:106~155 g
・卵:長径 37~44.5 mm×短径 27~31.5 mm 平均長径 40.5 mm×短径 28.8 mm
参考文献
最終更新日:2020-08-04 キノボリトカゲ
- 分布
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旧北区。ユーラシア大陸の高緯度地方に繁殖分布し、インド、マレーシア、インドネシア、フィリピンに渡って越冬する。
日本には旅鳥として、8~11月に少数が渡来する。各地で見られるが、南西諸島によく現れる。
参考文献
最終更新日:2020-08-04 キノボリトカゲ
形態
- 成鳥の形質
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【雄雌】
額から頭上・後頭まで濃黒褐色の線が2列に縦走し、この線の間にはクリーム白色の頭央線がある。
眼の上にはクリーム白色の眉斑があり、眼先から眼の後方まで黒褐色の過眼線がある。
耳羽はクリーム白色で黒褐色の小斑があり、頬には黒褐色の線がある。
腮・喉はクリーム白色である。頸は赤錆色を帯びたクリーム色で、濃黒褐色の縦斑がある。
背は濃黒褐色で、赤錆色を帯びた褐色の小斑があり、背の両外側には赤錆色を帯びたクリーム色の斑からなる一列の縦線がある。
肩羽は濃黒褐色で、赤錆色を帯びた褐色の横斑があり、外羽縁は赤錆色を帯びたクリーム色である。
胸は赤錆色を帯びたクリーム色で暗色の縦斑があり、腹は白色、脇は赤錆色を帯びたクリーム色で暗色の横縞が多数ある。
腰は汚白色で、暗褐色の横縞があり、上尾筒は赤錆色を帯びた褐色で、暗色の横縞が多数あり、先端の部分の各羽縁は白色である。
下雨覆・腋羽は白色で、黒色の太い横縞が多数ある。
初列風切は暗褐色で、内側のものは羽端に白色の縁があり、第2羽の外弁は褐色である。
次列風切は暗褐色で、羽端には白色の縁があり、三列風切は細長くて初列風切と同じ位の長さで、赤錆色を帯びた褐色を呈し、暗褐色の横縞が多数ある。
大・中・小雨覆は黒褐色で、羽端は淡赤錆色を帯びた褐色である。
初列雨覆・小翼羽は黒褐色で羽端には白色の縁がある。
尾の先端近くは赤錆色で、羽端にはクリーム白色の縁があり、外側の尾羽のものは淡色である。
最外側の尾羽は灰褐色で、羽端と内縁は白色で、羽端の白色帯の幅は 1~1.5 mmくらいである。
尾羽の数は26枚で、中央の10枚は幅広く外側の8対は幅が狭い。稀には外側の6~9対が狭いものもある。
嘴色は肉色で、先端は暗褐色。虹彩は黒褐色、脚色は青色を帯びた角灰色で、緑色光沢がある。
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最終更新日:2020-08-04 キノボリトカゲ
- 卵の形質
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卵は灰黄色、オリーブ灰色などの地に暗チョコレート褐色または黒褐色の斑点と灰鼠色の斑点とが散在し、斑点は鈍点に密在するのが常である。
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最終更新日:2020-08-04 キノボリトカゲ
生態
- 鳴き声
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飛び立つときにはタシギに似たやや鋭い声で啼く、繁殖期に旋回飛翔するときには、チーブ、チーブ、チーブ、チブ、チブ、チブ、チーブとチュウジシギの声に似た声で啼き立てる。
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最終更新日:2020-08-04 キノボリトカゲ
- 特徴的な行動
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繁殖期は5~7月。番の関係は、短期的かまたはレックシステムで繁殖するのではないかといわれるが、よくわかっていない。
巣は地上の浅い窪みにつくり、草片で内張りをする。1巣卵数は3~4個で、ほとんどは4個。
雌のみが抱卵するといわれる。20日ぐらいで孵化する。雄は巣や雛にかかわっていないようである。
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最終更新日:2020-08-04 キノボリトカゲ
- その他生態
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非繁殖期には小群ですごす。繁殖地では、雄が10~15羽ぐらいで飛び回る集団フライトディスプレイが知られる。
コールしつつ飛び回り、急降下しながら尾羽から出るらしい音響を立てる。直径 3 kmぐらいの範囲を飛び回る。
また、それぞれの雄は地上になわばりを持ち、相互に激しく対立する(Cramp & Simmons, 1983)。
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最終更新日:2020-08-04 キノボリトカゲ