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ワシカモメ(Larus glaucescens)の分類 カモメ科(Laridae)
ワシカモメ(Larus glaucescens)の概要 カモメ属(Larus)

ワシカモメ(Larus glaucescens)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Larus glaucescens J. F. Naumann, 1840

基本情報

大きさ・重さ

・嘴峰:52-61 mm
・翼長:411-460 mm
・跗蹠:53-71 mm
・尾長:153-186 mm
・卵:長径 69.1-78.4 mm × 短径 48-53.8 mm 平均長径 73.7 mm × 短径 50.4 mm

参考文献

最終更新日:2020-05-21 キノボリトカゲ

分布

新北区分布型。北アメリカ大陸のアラスカのベーリング海沿岸、カナダの太平洋沿岸、アリューシャン列島で繁殖し、冬も同じ地域にいるが、一部は南下してアジアと北アメリカ大陸の中緯度地方の沿岸にも現れる。

日本には北海道と本州北部に冬鳥として少数が渡来する。

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分類学的位置付け

チドリ目 カモメ科

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最終更新日:2020-05-21 キノボリトカゲ

形態

成鳥の形質

【雄雌夏羽】
頭部・頸は純白色、眼瞼は赤色である。肩羽・背・腰は青灰色で、肩羽の先端の部分の羽には白色の縁がある。

胸・腹・脇・上尾筒・下尾筒は純白色である。

下雨覆・腋羽は白色である。初列風切の第1羽は淡灰色で、先端近くに長さ 50 ㎜位の白色斑と幅 10 ㎜位の不規則な灰色の帯とがあるが、ときには白色斑を欠くものもある。

第2羽以上の羽は淡灰色で、先端には白色の小斑があり、内弁の先端近くにも白色の斑がある。

第2羽は外弁に白色斑があるものもある。次列風切は灰色で、各羽縁には白色の縁があり、三列風切・大、中小雨覆は青灰色である。

初列雨覆、小翼羽は淡灰色。尾は純白色である。嘴色は黄色で、下嘴の先端の角には赤色の斑点がある。

虹彩は黄色。脚色は淡肉色である。

【雌雄冬羽】
頭上、後頭、頸に灰褐色の小縦斑がある。

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最終更新日:2020-05-21 キノボリトカゲ

幼鳥の形質

【幼鳥】
全身は灰褐色で、体の上面の各羽にはクリーム色の羽縁がある。

風切羽は灰褐色で、先端には白色の斑があり、内弁は外弁よりも淡色である。

尾は鞣皮様の色を帯びた灰褐色で、最外側の尾羽には白色の斑が多少ある。嘴色は黒褐色。

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最終更新日:2020-05-21 キノボリトカゲ

卵の形質

卵は淡緑灰色の地に、暗褐色の斑紋や斑点と青灰色の斑点とが密在する。

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最終更新日:2020-05-21 キノボリトカゲ

生態

生息環境

アリューシャン列島の東部では最も普通に生息し、生息数は多いという。

ほかのカモメと同様に、海上、海岸または沿海の岩礁、砂浜、海湾、漁場、河口、島嶼などに生息する。

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最終更新日:2020-05-21 キノボリトカゲ

食性

海上や海岸の上空を翼を緩慢に羽搏いて、群れを飛びつつ餌を漁る。

また地上に降りて両脚を交互にして歩みながら餌を漁る。魚類、鳥類の雛、甲殻類などを食物とする。

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鳴き声

ニャーオ、ニャーオ、グァ、グァ、グァ、グァと啼き、飛翔中に啼くことが多い。

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産卵

産卵期は5月中旬から6月下旬ころまでである。1巣卵数は2-3個。

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特徴的な行動

50~100番ぐらいであるが、5000番という大コロニーも知られる。

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種・分類一覧