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ゾウゲカモメ(Pagophila eburnea)の分類 カモメ科(Laridae)
ゾウゲカモメ(Pagophila eburnea)の概要 ゾウゲカモメ属(Pagophila)

ゾウゲカモメ(Pagophila eburnea)

近危急種 (NT or LR/nt)

【IUCN】現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種

【 学名 】
Pagophila eburnea (Phipps, 1774)

基本情報

大きさ・重さ

・嘴峰:33~40 mm
・翼長:314~353 mm
・跗蹠:35~40 mm
・尾長:138~150 mm
・卵:長径 53~69.3 mm×短径 40~46.2 mm 平均長径 60.4 mm×短径 43.2 mm

参考文献

最終更新日:2020-08-17 キノボリトカゲ

分布

全北区分布型。北極海諸島、グリーンランドにかけて点々と不連続に繁殖分布し、冬は北極海全域に広がる。

日本には迷鳥としてごく稀に飛来するだけで、北海道枝幸郡枝幸港、紋別市紋別港、根室市納沙布岬、釧路市釧路港、千葉県銚子港などに記録がある。

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分類学的位置付け

カモメ科

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最終更新日:2020-08-17 キノボリトカゲ

形態

成鳥の形質

【雌雄】
頭部は純白色、眼瞼はオレンジ赤色である。全身および翼・尾は純白色である。

嘴色は緑色または青色を帯びた灰色で、先端は鮮黄色またはオレンジ黄色、虹彩は褐色、脚色は黒色、脛羽は純白色。雌より雄のほうが大きい。

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最終更新日:2020-08-17 キノボリトカゲ

幼鳥の形質

【雛】
孵化直後の雛は全身に長い幼綿羽が密生し、各幼綿羽の先端は白色で基部は青灰鼠色を呈し、全体として淡灰鼠色である。

【幼鳥】
額・嘴の基部の羽、腮・上喉は灰色で、眼の前には黒色の半輪形の斑がある。

肩羽・小雨覆・翼縁には黒色の小斑があるが、ときには雨覆羽の大部分にあるものもあり、稀には背・脇・下尾筒にあるものもある。

風切羽の先端には黒色の斑があり、羽換したときには外側に白色の細い縁がある。尾の先端近くには黒色の帯びがある。

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最終更新日:2020-08-17 キノボリトカゲ

卵の形質

卵はオリーブ淡黄褐色、緑色を帯びた淡黄褐色などの地に暗褐色の斑紋や斑点と灰鼠色の斑点とが散在する。

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生態

生息環境

ハックアイスのふちで生活し、島の海岸や岩石地に営巣する。

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食性

捕鯨船やアザラシ猟の廃棄物、海獣の排泄物に集まる。小哺乳類、海鳥の雛、そのほかの小動物も食べる。

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鳴き声

クリッ、クリッ、クリッまたはキッ、キッ、キッと鋭い声で啼き、ときにはクワ―と啼くこともある。

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最終更新日:2020-08-17 キノボリトカゲ

特徴的な行動

繁殖期は7~8月、多分一夫一妻で繁殖する。巣は、草やコケ類、海藻などでつくる。

1巣卵数は2個、両親が抱卵する(Dement’ev al., 1969)。100~150番ぐらいのコロニーで繁殖する(Bent, 1921)。詳細は不明。

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種・分類一覧