- 解説一覧
- シラヒゲウミスズメ(Aethia pygmaea)について
シラヒゲウミスズメ(Aethia pygmaea)
【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種
- 【 学名 】
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Aethia pygmaea (Gmelin, 1789)
基本情報
- 大きさ・重さ
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・嘴峰:8~9 mm
・翼長:90.5~99 mm
・跗蹠:17~19.5 mm
・尾長:28~31 mm
・卵:長径 45.2~48 mm×短径 32~33.5 mm
参考文献
最終更新日:2020-08-04 キノボリトカゲ
- 分布
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全北区分布型。アリューシャン列島で繁殖し、冬はアリューシャン列島周辺から千島列島周辺の海域に広がる。
Aethia属のウミスズメのなかでは個体数が最も少なく、ベーリング海の南緑の鳥になる。
日本には冬鳥として渡来するが数少なく、北海道、本州北部、宮城県あたりまで現れる。
参考文献
最終更新日:2020-08-04 キノボリトカゲ
形態
- 成鳥の形質
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【雌雄】
額から暗褐色の細長い羽が10~12本くらい生え、前方に向かって直立し、先端は下方に巻いている。
頭上・後頭・顔は石盤黒色、眼先には白色の斑があり、この後端から長さ 40 mmくらいの白色の飾羽が生え、前方に直立し先端は下方に巻いている。
そのほか頬から長さ 50 mm位の白色の飾羽が生え、眼の後方には白色の細長い毛のような羽が生えている。
腮・喉の両側は石盤黒色、下喉は暗灰褐色である。
頸・背・肩羽・腰・上尾筒は石盤黒色で、肩羽、腰、上尾筒は褐色を帯びている。
胸は暗灰褐色、腹・脇は灰褐色で、下腹は灰白色である。下尾筒は灰色をわずかに帯びた白色である。
下雨覆・腋羽は灰褐色。風切羽・大雨覆・初列雨覆・小翼羽は黒褐色、中・小雨覆は石盤黒色である。
尾は黒褐色である。嘴色は鮮紅色で、先端は白色。虹彩は白色。脚色は淡青灰色、関節は褐色を帯びた紫色、趾膜は黒色。
冬期は嘴の色が美しくなく、下嘴の基部は白色を帯びている。
参考文献
最終更新日:2020-08-04 キノボリトカゲ
生態
- 特徴的な行動
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冬は洋上にいるが、繁殖期には絶壁のある海岸の岩砕堆積地にコロニーをつくり、3000番の大きいコロニーが知られている(Freethy, 1987)。
密度は 1 ㎢に1000羽にはる(Johnsgard, 1987)。岩の割れ目を巣にする。
コロニー内では、巣の入り口だけを防衛するなわばり分散をしている。このためにコロニーはたいへん騒がしい。
また雌雄間でくちばしを打ち合うディスプレイがある。
参考文献
最終更新日:2020-08-04 キノボリトカゲ
- その他生態
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5~7月に、一夫一妻で繁殖する。巣穴はコウミスズメより大きく、エトロフウミスズメより小さいものを選び(Johnsgard, 1987)、地面に直に産卵する。
1巣卵数は1個、両親が交替で抱卵し、35~36日で孵化する。
雛は親の体重の88%ぐらいで巣立つ。群れで採食する。
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最終更新日:2020-08-04 キノボリトカゲ