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- カワラバト(Columba livia)について
カワラバト(Columba livia)
【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種
- 【 学名 】
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Columba livia Gmelin, 1789
目次
基本情報
- 別名・方言名
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カワラバトを家禽化したものをドバトまたはイエバト・カイバトという。
その中でとくに強い帰巣性と長距離飛行に耐える能力に着目して改良した系統をデンショバトと呼ぶほか、観賞用や食肉用として改良された品種が500を越える。
参考文献
最終更新日:2020-06-12 キノボリトカゲ
- 人間との関係
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紀元前3000年以前からエジプトなどで飼養され、クジャクバトなど多くの品種がつくられている。
糞害に悩まされる人も少なくなく、忌避剤の使用など対抗策がとられている。
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最終更新日:2020-06-12 キノボリトカゲ
形態
- 成鳥の形質
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全体に灰青色で、腰は白色、後頸は緑色と紫色をおび光沢がある。
翼に2本の黒帯があり、尾羽の先端も黒色。嘴は灰褐色、虹彩と足は赤色。
また、半野生化したドバトの羽色は一様でないことも多く、原種によく似たものから、褐色と白色の斑があるもの、全身がほぼ白色のものなどがいる。
参考文献
最終更新日:2020-06-12 キノボリトカゲ
生態
- 特徴的な行動
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レースバトに植え付けられた驚くべき帰巣能力は、野生のカワラバトと再び野生化したドバト双方のほとんど移動しない習性とはかけ離れたものである。
野生の状態では 数 ㎞以上移動することは稀だが、レースバトは 何百 ㎞、何千 ㎞離れたところからでも難なく帰り道を見つけることができる。
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最終更新日:2020-06-12 キノボリトカゲ
関連情報
- 外来種としての影響
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日本では、都市近郊にドバトが多く、猛禽類の食物にもなりやすいことから、都市近郊で増加している在来種のムクドリなどとともに、20世紀後半の関東や関西などの都市近郊におけるオオタカの分布拡大に貢献していると考えられる。
オオタカはドバトだけではなく、都市近郊で個体数現象が懸念されているミゾゴイなども含めてさまざまな在来鳥も捕食するため、ドバトが在来鳥に間接的に影響を与えているといえる。
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最終更新日:2020-06-12 キノボリトカゲ