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ベニバト(Streptopelia tranquebarica)の分類 ハト科(Columbidae)
ベニバト(Streptopelia tranquebarica)の概要 キジバト属(Streptopelia)

ベニバト(Streptopelia tranquebarica)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Streptopelia tranquebarica (Hermann, 1804)

基本情報

大きさ・重さ

・嘴峰:12~16 mm
・翼長:126~148 mm
・跗蹠:17~22 mm
・尾長:79~92 mm
・体重:雄 98~104 g 雌 80~110 g

参考文献

最終更新日:2020-07-17 キノボリトカゲ

分布

東洋区。中国南部、台湾、フィリピン北部、東南アジア、インドに分布する。

日本では繁殖していないが、迷鳥としてまれに記録される。

埼玉、神奈川、長崎、福岡、鹿児島の各県や、対馬、男女群島、沖縄本島や石垣島などに記録がある。

飼育鳥として輸入されており、逃げだすこともある。

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分類学的位置付け

ハト科

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形態

成鳥の形質

【雄】
頭部・頸は灰鼠色で、腮は灰白色かまたは淡灰色で、後頸には黒色の帯があり、半頸輪をなしている。

背と肩羽は褐色を帯びた赤葡萄酒色で、羽換したときには各羽に灰色の細い縁がある。

胸・腹・脇は褐色を帯びた赤葡萄酒色で、背より淡色である。下腹と下尾筒は更に淡く、白色に近い色である。

下背・腰・上尾筒は青灰色、下雨覆・腋羽は淡灰色である。

初列風切は暗褐色、次列風切、三列風切、雨覆羽は褐色を帯びた赤葡萄酒色である。

尾は中央のものは灰褐色で、外側のものは石盤黒色で尖端と外弁は灰白色である。

嘴色は石盤黒色、虹彩は暗褐色、脚色は黒褐色または赤褐色。

【雌】
背・肩羽は褐色、後頸には黒色の半頸輪があり、縁は細く灰白色を呈する。体の下面は淡灰色である。ほかは雄と同様である。

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幼鳥の形質

【雛】
孵化直後の雛には黄白色の長くて縮れた初毛が密生する。

【幼鳥】
雌成鳥に類似するが、後頸には黒色の半頸輪を欠くかまたは極微かにあるかである。

背および翼と尾の各羽縁は黄味がかった赤錆色を呈する。

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卵の形質

卵は純白色で斑紋を欠く。

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生態

生息環境

平地の人家周辺の樹林や竹林、農耕地などで見られ、比較的乾いたところを好む。

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食性

ほとんど地上で採食し、その行動はシラコバトに似ている。草の種子、樹木の果実・種子を拾って食べるが、野菜の芽・葉も食べる。

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鳴き声

クック―、クック―またはポッポ、ポーと啼き、後のポーを長く啼き、4声または5声位に区切って啼くのが常である。

繁殖期には頭を御辞儀するように上げ下げしながらウフ、ウフ、ウフ、クククククと優しい声で啼く。

春夏の候に啼くことが多く、冬期はあまり啼かない。

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特徴的な行動

日本での記録はない。繁殖は食物が豊かであれば年中行う。一夫一妻で繁殖する。

地上 2~5 mぐらいの樹上の枝の上に、小枝を集めて粗雑な巣をつくる。

1巣卵数は2個、主として雌が抱卵する。抱卵日数は14~15日、雛は14~15日で巣立つ。

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その他生態

日本での記録はほとんど単独だが、繁殖地ではコロニー状に集まるといわれる。

繁殖期以外は群れですごし、しばしば大群になる。

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種・分類一覧