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ズアカアオバト(Treron formosae)の分類 ハト科(Columbidae)
ズアカアオバト(Treron formosae)の概要 アオバト属(Treron)

ズアカアオバト(Treron formosae)

近危急種 (NT or LR/nt)

【IUCN】現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種

【 学名 】
Treron formosae Swinhoe, 1863

基本情報

分布

旧北区。日本列島南部から台湾を経て、フィリピン北部にまで分布する。

日本では奄美大島、徳之島から沖縄本島を経て、八重山諸島までに留鳥として繫殖する。

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最終更新日:2020-05-20 キノボリトカゲ

亜種・品種

フィリピン産亜種 T. f. australis
先島諸島の亜種 S. f. medioximus

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最終更新日:2020-05-20 キノボリトカゲ

分類学的位置付け

ハト目 ハト科

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最終更新日:2020-05-20 キノボリトカゲ

形態

成鳥の形質

全長約 35 ㎝、全身がほぼ暗緑色で、上面は褐色を帯びる。

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最終更新日:2020-05-20 キノボリトカゲ

生態

生息環境

低地や山地のシイ、イスノキなどの常緑広葉樹林、マツ林、モクマオウ林、人家周辺の庭木や生垣にすむ。畑地周辺の草地にも現れる。

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最終更新日:2020-05-20 キノボリトカゲ

食性

樹上や地上で採食する。サクラ、ガジュマル、アコウ、アカギなどの果実やバライチゴなどの桑果、テリミノイヌホウズキなど草の液果を好んで食べる。

果実の房の上に止まり、首を蛇のように自在に動かして実をくわえてむしりとり、ただちに丸呑みにする。1箇所に長時間止まって採食する。

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最終更新日:2020-05-20 キノボリトカゲ

ライフサイクル

5月ごろに産卵する。樹木の枝の上に小枝で粗雑な巣をつくる。

1巣卵数は2個。雌雄の分担、抱卵期などくわしいことは記載されていない。おそらく一夫一妻で繁殖する。

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最終更新日:2020-05-20 キノボリトカゲ

鳴き声

さえずりは奇怪な声でポーポーケオーと始まり、プア―アーアオー、プオーウオと続き、ウッウッウッで終わる。

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最終更新日:2020-05-20 キノボリトカゲ

特徴的な行動

採食地ではルーズな群れに集まる。

近くの常緑樹の樹冠のすぐ下に止まってじっと様子をうかがい、安全であると次々に餌のところにいく。

このような集まりでときどき対立的な行動が見られる。向き合って、前の方へ体を傾け、翼を押し下げ、尾羽を立てて開く。

下尾筒が著しく見えてくる。グッグッという発声をともなう(中村, 観察)。

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最終更新日:2020-05-20 キノボリトカゲ

種・分類一覧