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キンメフクロウ(Aegolius funereus)の分類 フクロウ科(Strigidae)
キンメフクロウ(Aegolius funereus)の概要 キンメフクロウ属(Aegolius)

キンメフクロウ(Aegolius funereus)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Aegolius funereus (Linnaeus, 1758)

基本情報

大きさ・重さ

・全長:約 20~25 cm

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最終更新日:2020-09-22 キノボリトカゲ

分布

北アメリカ・ユーラシアの寒帯・亜寒帯に分布し、留鳥性。冬期に少し南下することもある。

日本では北海道と南千島で繁殖の記録があるほか、冬期に本州(岩手県、新潟県、石川県)での記録がある。

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分類学的位置付け

フクロウ目 フクロウ科

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形態

成鳥の形質

【雄成鳥】
(冬羽)背面はすべて淡帯褐灰色で、額から頭頂までは小さい円形白斑が密布し、後頭の両側及び後頸にはやや大きい楕円形白斑がならび、肩羽及び上尾筒にも同様の白斑が並ぶ。

尾の地色は背面と同様で、内外両弁にはそれぞれ横広い白斑があり、5個の白帯を形成している。

風切り及び大雨覆も同様に淡帯褐灰色(やや揚色が強い)で内縁及び外縁には白斑が並ぶ。

中雨覆・小雨覆・初列雨覆は背と同色で通常は白斑がない。眼盤は白色、ただし眼の前方及び上方に接するところは黒い。

また眼盤の内・眼の後下方にある羽毛の先が少し黒いため、顔盤に1個の不明瞭な暗色の同心円を現わしている。

下面は少し絹様の光沢のある白色で、各羽は不定形な淡褐色の軸斑を有する。

脚は爪の基部まで白色の地に褐色斑のある羽毛に密に覆われている。嘴は蝋黄色またはオリーブバフ色。

爪はスレート色または黒褐色。虹彩は黄色だがときに橙色のものもある。

(夏羽)春季の換羽はない。摩耗による変色は著しくはなく、灰褐色部は多少褐色味を増す傾向がある。

【雌成鳥】
羽色は雄成鳥と区別はない。雄よりもやや大きい。

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幼鳥の形質

【雛】
欧州産のものでは初毛は背面のものはバフ白色、下面のものは白色で、短く、柔らかく、疎らに生えている。

【幼鳥】
幼羽は緑葉梟属のものより遥かに柔軟だが、綿羽状ではない。

羽色は成鳥に酷似しているが、背面の地色は成鳥のものより少し赤味を帯びたチョコレート色で、頭上の白斑はその前半部にごく少数あるに過ぎない。

喉及び前頸は背と同様のチョコレート色で、各羽の基半部は灰色を呈している。

胸及び腹はチョコレート色部の方が広く、白色部は光沢が少なく、かつ褐色を帯びている。

翼及び尾は成鳥のものと全く同様である。

第1回冬羽については詳細にわかっていないが、体羽全体と雨覆を更新するものと思われる。

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卵の形質

微光沢がある白色無斑の卵。

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生態

生息環境

森林に生息する。

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食性

ハツカネズミ・トガリネズミ・ヤチネズミなどの小哺乳類、鵜類・カラ類の鳥類を採餌する。

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天敵

大型のフクロウ類に捕食されることがある。

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鳴き声

日本産のものはわからないが、欧州産のものは「wa wa wa」「wi wi wi」と啼くという。

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特徴的な行動

巣はキツツキがあけた木の穴などを利用。ヨーロッパでの1腹卵数は北アメリカのものより多く、3~6個。

啼き声を発しながら林の上を飛び回るディスプレイが知られる。

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その他生態

夜間に活動する鳥で、昼間は針葉樹の茂みの中の横枝に静止している。

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種・分類一覧