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- ガビチョウ(Garrulax canorus)について
ガビチョウ(Garrulax canorus)
【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種
- 【 学名 】
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Garrulax canorus (Linnaeus, 1758)
基本情報
- 生息状況
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日本では愛がん用の飼育個体が逸出し、野生化で繁殖しており、特定外来生物に指定されている。(川上, 2012, 47)
2000年ごろに環境省によって行われた調査では福島県や関東、九州北部の一部に定着が確認されていたが、民間主導で2016年から行われた調査では関東と福島の分布がつながり、九州でも分布が拡大していることが判明した。
このことからガビチョウは今後も西日本を中心に分布を拡大していくことが予想される。(山崎, 2019, 36)
参考文献
最終更新日:2020-06-16 キノボリトカゲ
- 人間との関係
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中国では人気のある飼い鳥だが、日本ではあまり人気がない。声が大きいので、日本の住宅事情に合わなかったのだろう。
他種のさえずりを真似することもよくあり、ときどきだまされる。
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最終更新日:2020-06-16 キノボリトカゲ
形態
- 成鳥の形質
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上面はオリーブ褐色で、額と腰は淡色。頭頂と背には暗色縦斑がある。
囲眼部と眼の後方にのびる眉斑の白色は顕著であるが、台湾の亜種 G. c. taewanus にはこれらの白色部はない。
下面は黄褐色で、喉と胸に黒色縦斑がある。嘴と足は黄色みをおびる。
参考文献
最終更新日:2020-06-16 キノボリトカゲ
生態
関連情報
- 外来種としての影響
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ハワイ諸島では、ガビチョウとソウシチョウが侵入した地域では在来のハワイ固有鳥類が衰退していったというセンサスデータがある。
日本における定着・拡大は1970年代以降に起き、群衆構造を著しく変化させ生態系などに被害を及ぼす恐れが指摘されている。
また、長期的には競争種や捕食される小動物などへの直接の負の影響も推定される。
参考文献
最終更新日:2020-06-16 キノボリトカゲ