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- ソウシチョウ(Leiothrix lutea)について

ソウシチョウ(Leiothrix lutea)
【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種
- 【 学名 】
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Leiothrix lutea (Scopoli, 1786)
基本情報
- 生息状況
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分布域の西限付近では見られなくなりつつある。(Perrins, 1996, 277)
日本では愛玩用の飼育個体が逸出し野生化で繁殖している。分布は拡大傾向にあり、繁殖密度が高く、各地で優占種となっている。生態系への影響を加味して特定外来生物に指定された。(川上, 2012, 51, 76)
参考文献
最終更新日:2020-06-12 キノボリトカゲ
形態
生態
- ライフサイクル
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非繁殖期にはしばしば小群で活動し、竹や草の間、あるいは雑木林で採餌する。
ヒマラヤ山中に生息する個体群は、多くの鳥の例にもれず、冬には分布域内の低地に下りてくる。
参考文献
最終更新日:2020-06-12 キノボリトカゲ
- 特徴的な行動
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野生では明るい羽色が目立たないよう、ほの暗い峡谷の下生えに隠れてさえずることが多い。
また、笛の音色に似た低い声を絶えず発して合図をし合いながら、ほかの小型のチメドリと群れをなして採餌することも珍しくない。
参考文献
最終更新日:2020-06-12 キノボリトカゲ
関連情報
- 外来種としての影響
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江戸時代から輸入されており、本州と九州では1980年代ごろ、四国では1990年代から野生個体群が確認されている。
多くの外来鳥は攪乱地に生息しているが、本種は森林で分布を広げている。
在来種を直接捕食・競合しての影響は特にみられていないが、捕食者を介して他種に影響を与えることが知られている。
例えば九州のえびの高原での研究によると、ソウシチョウが高密度で繫殖することでカケスなどの捕食者がこれを狙い卵を捕食するようになり、同じ地域で繁殖するウグイスにも捕食圧がかかるようになったことで、ウグイスの繁殖成功度が激減した。
参考文献
最終更新日:2020-06-12 キノボリトカゲ