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ツメナガホオジロ(Calcarius lapponicus)の分類 ツメナガホオジロ科(Calcariidae)
ツメナガホオジロ(Calcarius lapponicus)の概要 ツメナガホオジロ属(Calcarius)

ツメナガホオジロ(Calcarius lapponicus)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Calcarius lapponicus (Linnaeus, 1758)

基本情報

大きさ・重さ

・嘴峰:10.4~12 mm
・翼長:雄 91~99 mm 雌 83~91 mm
・跗蹠:20~23 mm
・尾長:52~67 mm
・卵:長径 18~23.5 mm×短径 14~17.1 mm  平均長径 20.6 mm×短径 14.9 mm

参考文献

最終更新日:2020-07-28 キノボリトカゲ

分布

全北区。環極地方のユーラシア大陸から北アメリカ大陸、グリーンランドにかけて繁殖し、冬はユーラシア大陸と北アメリカ大陸の中緯度地方に渡ってすごす。

日本では北海道、本州、四国にまれな冬鳥だが、比較的本州中部以北に記録が多い。

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分類学的位置付け

ホオジロ科

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最終更新日:2020-07-28 キノボリトカゲ

形態

成鳥の形質

【雄】
額・頭上・後頭・耳羽は黒色で、冬期は各羽に栗色と淡い褐色の羽縁がある。

眼先は黒色で、冬期はクリーム白色である。眼の上にはクリーム白色の眉斑がある。

腮・喉・上胸は黒色で、冬期は各羽に淡クリーム色を帯びた白色の縁がある。

後頸・頸側には栗色の太い頸輪があり、喉の黒色部との間は白色である。

冬期は後頸の各羽に淡褐色の羽縁がある。背・肩羽は栗色で、各羽には黒色の幅の広い軸斑があり、冬羽では淡褐色の羽縁がある。

胸・腹・下尾筒は淡クリーム白色で、腹の中央は白色である。脇は黒褐色で、各羽縁は白色である。

腰と上尾筒は栗色で、各羽には黒色の細い軸斑があり、羽縁は淡褐色である。

初列風切・初列雨覆・小翼羽は暗褐色で、淡褐色の細い縁がある。

次列風切は暗褐色で、淡栗色の細い縁があり、冬期は各羽縁は白色である。

三列風切は黒褐色で、淡栗色の細い縁があり、大・中・小雨覆は同様で、羽縁に白色の斑がある。

小雨覆は暗褐色で、各羽には灰色の羽縁がある。腋羽は白色。尾は黒褐色で、灰色の羽縁がある。

最外側の尾羽には内弁の先端から外弁の基部に向かって斜めに走る楔形の細長い白色の斑がある。

次の尾羽には内弁の先端に極く小さい同形の白色の斑がある。嘴色は淡黄色、冬期は褐色で、先端は黒色である。

虹彩は暗褐色、脚色は暗褐色、脛羽は淡褐色。

【雌】
雄の冬羽に類似している。額・頭上・後頭・耳羽の黒色部は雄の冬羽より少ない。

腮・喉は黒褐色、後頸は黄褐色である。冬期は背の各羽に黄褐色の羽縁がある。ほかは雄と同様である。

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最終更新日:2020-07-28 キノボリトカゲ

卵の形質

卵は緑灰色、オリーブ褐色などの地に赤褐色の斑点や雲形の斑紋と黒褐色の線や小斑点などが散在する。

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似ている種 (間違えやすい種)

チシマツメナガホオジロ

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生態

生息環境

農耕地、水田、干拓地など、露出土の多い草つきの荒れ地状のところで見られる。

繁殖地は丘陵地で岩石が多く、灌木が散在するツンドラである。

中心的な越冬地はステップ地帯で、日本はそのはずれにあたり、ごく少数しかこない。

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最終更新日:2020-07-28 キノボリトカゲ

食性

地上で草本の種子をついばむ。ユキホオジロやヒバリなどの群れに混じって採食する。

雛には昆虫を与える。

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最終更新日:2020-07-28 キノボリトカゲ

鳴き声

地啼きや警戒時にはチュウイ、チュウイと啼き、繁殖期には雲雀の囀りに似た声で囀り、その後チュリリー、チュリリー、チュリリーと囀り続けることが多い。

繁殖期には翼を張り、激しく羽搏いて地上から 12 m位の高さまで垂直に上昇し、再び静かに舞い降り、その間盛んに囀り続ける。

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最終更新日:2020-07-28 キノボリトカゲ

特徴的な行動

繁殖期は6~8月ごろ、おそらく一夫一妻で繁殖する。巣は地上に椀形につくり、雌が巣作りを行う。

1巣卵数は4~6個、雌のみが抱卵する。雛は10日ぐらいで孵化し、両親に養われて8~10日ぐらいで巣立つ。

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最終更新日:2020-07-28 キノボリトカゲ

その他生態

繁殖期にはなわばり分散をし、面積は約 10000 ㎡。渡来当初は小群で、雄は番を形成しつつ、なわばりを設立する。

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最終更新日:2020-07-28 キノボリトカゲ

種・分類一覧