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イエスズメ(Passer domesticus)の分類 スズメ科(Passeridae)
イエスズメ(Passer domesticus)の概要 スズメ属(Passer)

イエスズメ(Passer domesticus)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Passer domesticus (Linnaeus, 1758)

基本情報

大きさ・重さ

・全長:約 17 ㎝
・翼長:約 8 cm
・体重:約 30 g

参考文献

最終更新日:2020-09-29 キノボリトカゲ

分布

旧北区。中国、シベリア、ヨーロッパ、インドなどに分布する。日本にはいなかったが、1990年に北海道の利尻島で見つかり、雄と若鳥が確認された(佐野, 1990)。

エジプトあたりから、麦作文化とともに中央アジア、ヨーロッパへ広がったものが、シベリア開発にともなって東進し、北海道へ入るのも時間の問題とされていた。

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亜種・品種

日本産亜種は P. d. domesticus。

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分類学的位置付け

スズメ目 スズメ科

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最終更新日:2020-09-29 キノボリトカゲ

形態

成鳥の形質

雄成鳥は頭頂が灰色で後頸は栗色。頬は白く、眼先・喉・上胸が黒い。下面は白い。背は褐色に黒色縦斑があり、腰は灰色。

翼・尾は暗褐色。雌・幼鳥は上面が褐色に暗色縦斑。下面は灰褐色で、淡色の眉斑がある。

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最終更新日:2020-09-29 キノボリトカゲ

生態

生息環境

人間の生活空間を巧みに利用して、人家に営巣し食物も人の生産物に頼っている。集落周辺の農耕地・草地・果樹園・公園・庭園などに生息。

日本におけるスズメと同じ生態的地位にあり、ヨーロッパなどではイエスズメが分布拡大してスズメを周辺の林や山地林においやった。

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最終更新日:2020-09-29 キノボリトカゲ

食性

主に地上で採食し、雑草の種子や昆虫類のほか人間の食べ残しなどにも集まる。雛へは昆虫を与える。

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鳴き声

いわゆる囀りをもたず、チュンチュンと啼く。

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最終更新日:2020-09-29 キノボリトカゲ

産卵

人家に草やわらを乱雑に用いて巣をつくり、4~7月に灰白色に暗色のシミや斑がある卵を3~5個産む。しばしば集まって営巣し、巣箱やタカ類の巣も利用する。

約2週間の抱卵で孵化し、その後2週間ぐらいで巣立つ。

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最終更新日:2020-09-29 キノボリトカゲ

種・分類一覧