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- ホシムクドリ(Sturnus vulgaris)について
ホシムクドリ(Sturnus vulgaris)
【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種
- 【 学名 】
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Sturnus vulgaris Linnaeus, 1758
基本情報
- 分布
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旧北区、東洋区、エチオピア区。イベリア半島中南部を除いて、ヨーロッパから中央アジア、中近東、ヒマラヤ西部などに分布する。
北部の個体群は、冬はアフリカ大陸、インド、中国に渡って越冬する。
人間により北アメリカ大陸、オーストラリア大陸、ニュージーランド、南アフリカにもち込まれて分布域を拡大したが、増えすぎて作物に害を与えたり、土着の鳥を圧迫している。
日本では1969年12月に鹿児島県出水市で初めて観察されてから、九州や沖縄県で毎年のように観察されている。
季節的には10月から翌3月頃に観察されることが多い。
参考文献
- 中村雅彦 1995 ホシムクドリ, 中村登流、中村雅彦(著) 原色日本野鳥生態図鑑:陸鳥編. 保育社. 29.
最終更新日:2020-05-29 キノボリトカゲ
- 分類学的位置付け
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スズメ目 ムクドリ科
参考文献
- 吉井正 2005 ホシムクドリ, 吉井正(監修) 三省堂編修所 (編) 三省堂世界鳥名事典. 三省堂. 457.
最終更新日:2020-05-29 キノボリトカゲ
- 人間との関係
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農作物に被害を与えている。
参考文献
- 吉井正 2005 ホシムクドリ, 吉井正(監修) 三省堂編修所 (編) 三省堂世界鳥名事典. 三省堂. 457.
最終更新日:2020-05-29 キノボリトカゲ
形態
- 成鳥の形質
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羽毛部分に黄白色の斑点がある。よく間違えられるクロウタドリと比べて、羽根は緑と紫色の光沢を持ち、尾が短く、嘴はやや長く尖っている。
脚部は茶色がかったピンク色。両性は似る(雄は春になると斑点が消失し、顎の下が青灰色になる。一方で雌は斑点が残存し、顎の下は黄白色となる。)。
冬季は、嘴が黒化し、斑点が全身に拡がる。
参考文献
最終更新日:2020-05-29 キノボリトカゲ
- 幼鳥の形質
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全身が鈍い茶灰色で、1回目の冬に成鳥と似た羽根に換羽し始め、7~9月に換羽が終わる。
1回目の冬を迎えた幼鳥は斑点を有するが、頭部周辺に茶灰色が残るので識別は容易である。
参考文献
最終更新日:2020-05-29 キノボリトカゲ
- 卵の形質
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卵は淡い青色の卵。
参考文献
- 吉井正 2005 ホシムクドリ, 吉井正(監修) 三省堂編修所 (編) 三省堂世界鳥名事典. 三省堂. 457.
最終更新日:2020-05-29 キノボリトカゲ
生態
- 生息環境
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平地の疎林や草地を好んで生息するが、都市や農村にもいる。
参考文献
- 吉井正 2005 ホシムクドリ, 吉井正(監修) 三省堂編修所 (編) 三省堂世界鳥名事典. 三省堂. 457.
最終更新日:2021-01-11 キノボリトカゲ
- 食性
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くちばしを地面に差し込むようにして昆虫や種子を食べる。単独というより小・中群で移動しながら採食する。
参考文献
- 中村雅彦 1995 ホシムクドリ, 中村登流、中村雅彦(著) 原色日本野鳥生態図鑑:陸鳥編. 保育社. 29.
最終更新日:2020-05-29 キノボリトカゲ
- 鳴き声
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多くのレパートリーを持つ。離陸時、あるいは飛行時に、よく短く" chürrr "と鳴く。
警戒声は掠れて間延びした感じに" steeh "と、またタカ類を見た際は鋭く" kyatt! "と鳴く。
参考文献
最終更新日:2020-05-29 キノボリトカゲ