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ズグロチャキンチョウ(Emberiza melanocephala)の分類 ホオジロ科(Emberizidae)
ズグロチャキンチョウ(Emberiza melanocephala)の概要 ホオジロ属(Emberiza)

ズグロチャキンチョウ(Emberiza melanocephala)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Emberiza melanocephala Scopoli, 1769

基本情報

大きさ・重さ


・全長:約 16 cm

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最終更新日:2020-10-06 キノボリトカゲ

分布

ヨーロッパの地中海沿岸やカフカス・イランおよびドナウ川・ボルガ川下流域で繁殖し、冬はインドまで渡る。まれに西ヨーロッパやイギリスに渡る。

日本では迷鳥として飛島・伊豆諸島・琉球諸島に出現した記録がある。

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分類学的位置付け

スズメ目 ホオジロ科

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人間との関係

ダルマチヤ地方では秋季、群れをなして穀類を食するという。

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形態

成鳥の形質

【雄成鳥】
(冬羽)額・頭上・後頭・顔および耳羽は黒色で灰色の羽縁がある。

背は茶褐色で各派の羽縁は淡灰褐色、先端は黒褐色。腰は黄褐色。翼および尾は暗褐色で淡褐色の縁がある。

腮以下の下面はすべて黄色でバフ色の羽縁がある。胸の両側には褐色斑がある。

(夏羽)春季に体羽の一部と三列風切とを換羽して夏羽となる。

そのため頭の黒色、後頸および下面の黄色は鮮やかとなり、背以下から腰までは一様な茶褐色となる。

【雌成鳥】
(冬羽)頭上は褐色で黒色の縦斑がある。翕は褐色または栗褐色で黒褐色の縦斑がある。肩羽には栗色がない。

腰は雄同様であるが鮮やかではない。耳羽は褐色。下面は雄よりも淡くかつオリーブ色を帯びている。

(夏羽)翕は一様な栗色に近づき、下面は黄色を帯びてくる。しかし雄のような鮮やかさはない。

嘴は暗褐色で下嘴は淡く、脚は淡褐色。虹彩は暗褐色。

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最終更新日:2020-10-06 キノボリトカゲ

幼鳥の形質

頭上は砂バフ色で黒色の短い縦斑がある。翕には幅広い黒尾褐色の軸斑とバフ色の広い縁とがある。

腰および上尾筒は砂バフ色で黒褐色の軸斑がある。頭側および下面はすべてバフ色で胸と腹側とは多少濃く、下尾筒は黄色を帯びている。

(第1回冬羽)幼鳥は6月から12月の間に風切および尾羽をも含み全身を換羽して第1回冬羽となる。この羽衣で既に成鳥冬羽と区別しにくい。

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最終更新日:2020-10-06 キノボリトカゲ

卵の形質

卵の地色は明るい緑青色でその上に灰褐色の斑点が一様に分布している。斑点の濃淡は種々であるが線はない。

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生態

生息環境

ヨーロッパ南部ではヤブ林、ブドウ畑などに棲む。冬期は群れをなすという。

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食性

穀類および雑草の種子を主食とし、昆虫をも食する。

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特徴的な行動

産卵期は5月下旬から7月上旬までで繁殖は年1回である。巣は藪中または地上にある。巣は大形で荒く発見しやすい。

外部は枯れ草、薊の葉などからなり、内面には穂・細根・獣毛などを敷く。1腹卵数は4~5個、稀に7個のこともある。

抱卵日数は14日、抱卵は両親によって行われる。

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種・分類一覧