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- オオシロハラミズナギドリ(Pterodroma cervicalis)について
オオシロハラミズナギドリ(Pterodroma cervicalis)
【IUCN】絶滅の危険が増大している種
- 【 学名 】
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Pterodroma cervicalis (Salvin, 1891)
基本情報
- 分布
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ニュージーランド北方のケルマデック諸島で繁殖し、非繁殖期は北太平洋西部に渡る。
7月下旬に北太平洋西部海域で観察され、8月にはマリアナ諸島東方海域に多数分布し、9~11月まで同海域に広く分布する(田中・稲葉, 1981)。
日本国内では迷鳥として、名古屋市、栃木県で台風通過後に拾得されたり、小笠原航路で1羽が確認されているにすぎない(Brazil, 1988)。
参考文献
最終更新日:2020-09-03 キノボリトカゲ
- 亜種・品種
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日本には亜種 クビワオオシロハラミズナギドリ P. e. cervicalis が岩手・群馬・神奈川・愛知で、亜種 オオシロハラミズナギドリ P. e. externa が東京・愛知で記録された。
参考文献
最終更新日:2020-09-03 キノボリトカゲ
形態
- 成鳥の形質
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上面は灰褐色を基調とするが、翼の初列風切から大雨覆、背の後部にかけて黒っぽく、この黒い部分全体で扁平なM字形の模様を形づくる。
下面は白色で、翼に黒い縁取りがある。
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最終更新日:2020-09-03 キノボリトカゲ
生態
- 食性
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外洋では、7月下旬には単独あるいは2羽で海上を低く飛翔するか、水面に浮上して休息したり採餌することが多く、8~9月には10羽以上の群れになったり、ほかの海鳥類と混群になって採餌する(田中・稲葉, 1981)。
イカ類を捕食することはわかっているが、それ以外の餌種はよくわかっていない。水中に飛び込んだり、水面を泳いで捕食する。
参考文献
最終更新日:2020-09-03 キノボリトカゲ
- 特徴的な行動
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集団で繁殖する。土中に穴を掘って巣とし、1卵を産む。雛は孵化後100~115日ぐらいで巣立つらしい(Marchant & Higgins, 1990)。
参考文献
最終更新日:2020-09-03 キノボリトカゲ