- 解説一覧
- アカショウビン(Halcyon coromanda)について

アカショウビン(Halcyon coromanda)
【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種
- 【 学名 】
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Halcyon coromanda (Latham, 1790)
基本情報
- 大きさ・重さ
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全長:27 cm
参考文献
- 叶内拓哉 2013 アカショウビン, 叶内拓哉、安部直哉、上田秀雄(著) 日本の野鳥. 山と渓谷社. pp. 408-409.
最終更新日:2021-04-28 ハリリセンボン
- 分布
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旧北区、東洋区。日本列島、台湾、ヒマラヤからタイを経て、ボルネオ島、小スンダ列島までに分布する。
日本では夏鳥として北海道から南西諸島までに繁殖し、とくに本州中部から南西部、八重山諸島にかけて多い。
参考文献
- 中村登流 1995 アカショウビン, 中村登流、中村雅彦(著) 原色日本野鳥生態図鑑:陸鳥編. 保育社. p. 85.
最終更新日:2021-04-28 ハリリセンボン
- 亜種・品種
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日本には九州以北に亜種アカショウビン H.C.major, 南西諸島に亜種リュキュウアカショウビン H.C.bangsi の2亜種が分布。
亜種リュウキュウアカショウビンは、翼上面と体上面の紫色光沢が亜種アカショウビンより強く、腰中央の縦線はより青みが強く、幅広い。
参考文献
- 2014 日本の鳥550 山野の鳥 - 書籍全体, 五百澤日丸、山形則男(著) 日本の鳥550 山野の鳥. 文一総合出版. .
最終更新日:2021-04-28 ハリリセンボン
- 分類学的位置付け
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ブッポウソウ目 カワセミ科
参考文献
- 叶内拓哉 2013 アカショウビン, 叶内拓哉、安部直哉、上田秀雄(著) 日本の野鳥. 山と渓谷社. pp. 408-409.
最終更新日:2021-04-28 ハリリセンボン
形態
- 成鳥の形質
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頭部から頸と体下面は淡い橙褐色で、喉は白っぽい。上面は赤橙褐色。嘴と足は鮮やかな赤色をしている。雌のほうが腹から下尾筒にかけて淡色であることが多いが、並んでいるとわかる程度で、1羽ずつでは識別は難しい。
参考文献
- 叶内拓哉 2013 アカショウビン, 叶内拓哉、安部直哉、上田秀雄(著) 日本の野鳥. 山と渓谷社. pp. 408-409.
最終更新日:2021-04-28 ハリリセンボン
生態
- 生息環境
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低地や低山帯の常緑広葉樹林、落葉広葉樹林などに住み、樹林内の小さい渓流沿い、あるいは小さい湖沼のふちで生活する。スギ林などを交えた山間の集落周辺でも繁殖する。よく茂って薄暗い、大木のある谷間の樹林を好む。西表島では河口部のマングローブ林に多い。
参考文献
- 中村登流 1995 アカショウビン, 中村登流、中村雅彦(著) 原色日本野鳥生態図鑑:陸鳥編. 保育社. p. 85.
最終更新日:2021-04-28 ハリリセンボン
- 食性
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浅い水の上にかぶさる横枝などで静止して下方を見張り、獲物を見つけると飛んで急襲して捕える。小魚、サワガニ、カエル、オタマジャクシなどをとる。西表島では畑地にも現れ、くね棒に止まってバッタなどを狙って飛びかかる。ゴミムシ、コオロギ、カタツムリ、トカゲなども餌のレパートリーに入る。
大きい獲物は枝や石にたたきつけて弱らせ、骨を砕いてから飲み込む。
参考文献
- 叶内拓哉 2013 アカショウビン, 叶内拓哉、安部直哉、上田秀雄(著) 日本の野鳥. 山と渓谷社. pp. 408-409.
- 中村登流 1995 アカショウビン, 中村登流、中村雅彦(著) 原色日本野鳥生態図鑑:陸鳥編. 保育社. p. 85.
最終更新日:2021-04-28 ハリリセンボン
- 鳴き声
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繁殖期に雄は「キョロロロ…」と尻つぼみの声でさえずる。特に朝夕や雨天の日中に鳴く。まれに「キョロロ キョロロ」と短い声で鳴き、威嚇の声は「ケケケ…」。
参考文献
- 叶内拓哉 2013 アカショウビン, 叶内拓哉、安部直哉、上田秀雄(著) 日本の野鳥. 山と渓谷社. pp. 408-409.
最終更新日:2021-04-28 ハリリセンボン
- 特徴的な行動
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つがいで生活し、縄張りをつくる。薄暗い林内で行動することが多いが、早朝や降雨時などは明るいところにある枯れ木などに出てきて鳴くことがある。
参考文献
- 叶内拓哉 2013 アカショウビン, 叶内拓哉、安部直哉、上田秀雄(著) 日本の野鳥. 山と渓谷社. pp. 408-409.
最終更新日:2021-04-28 ハリリセンボン