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ハチクイ(Merops ornatus)の分類 ハチクイ科(Meropidae)
ハチクイ(Merops ornatus)の概要 ハチクイ属(Merops)

ハチクイ(Merops ornatus)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Merops ornatus Latham, 1802

基本情報

大きさ・重さ

・嘴峰:28~38 mm
・翼長:110~115 mm
・跗蹠:9~10 mm
・尾長:112~131 mm
・卵:長径 21~22 mm×短径 18 mm

参考文献

最終更新日:2020-09-01 キノボリトカゲ

分布

オーストラリアに分布し、北部の海岸付近では留鳥として生息するが、9~10月ころ北部から南部に渡り繁殖し、2~3月ころ渡去。

日本には1904年7月に迷鳥として渡来した記録がある。

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分類学的位置付け

ブッポウソウ目 ハチクイ科

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形態

成鳥の形質

【雄雌】
額・頭上は黄味を帯びた緑色、後頭・後頸は赤色を帯びたオレンジ色、眼の上には淡緑色の眉斑があり、眼先から耳羽の上部にかけて、黒色の過眼線がある。

頬および耳羽の下部は青色、腮・喉およびその両側は黄色であるが、喉の下部は栗色を帯び、下部には黒色の幅の広い横帯がある。

背・肩羽は黄味を帯びた緑色、下背・腰は淡コバルト青色、胸・腹・脇は黄味を帯びた緑色で、腹はエメラルド緑色を帯びている。

上尾筒は暗青色で、各羽には淡色の縁があり、下尾筒は青色である。

下雨覆・腋羽はクリーム色。風切羽は淡栗色で、外弁には緑色の縁があり、羽端には黒色の縁があり、先端は青色を帯びている。

大雨覆は赤褐色で、緑色の縁がある。中・小雨覆は黄味がかった緑色を呈している。

尾は黒色で、外弁には緑色の縁があるが、中央の1対の尾羽はほかのものより特に長くて細い。

嘴色は黒色、虹彩は暗褐色、脚色は鉛青色。

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最終更新日:2020-09-01 キノボリトカゲ

卵の形質

卵は純白色で斑紋を欠いている。

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生態

生息環境

迷鳥として琉球列島宮古島の西原の海岸で1回獲られた記録がある。

原産地(例えばオーストラリア)には夏鳥として3月から9月頃まで生息し、主として樹木の疎生する林や風通しのよい林に生活し、密林では稀である。

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最終更新日:2020-09-01 キノボリトカゲ

食性

昆虫類を摂り、膜翅目(例えばハチ)、鞘翅目、鱗翅目、双翅目、半啄目、脈翅目、毛翅目などを好んで食物とする。

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鳴き声

鋭い声でクリッ、クリッ、クリッまたはピリッ、ピリッ、ピリッと啼き、飛びながら啼くことが多い。

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特徴的な行動

群棲して生活し、飛翔しながら飛んでいる昆虫類を啄むが、時折り枯れ枝、垣、切り株、電線などの見通しのよい場所にとまって付近に飛来する昆虫類を待つ。

敏速な搏翔と帆翔とを交互にして空中を旋回飛翔し、絶えず啼きながら活発に飛翔して昆虫類を漁る。

真直ぐに飛ぶときには翼を羽搏いては閉じて波形を描いて飛翔する。

樹木、灌木を塒とするのが常であるが、ときには水辺の葦原などを塒とすることもある。地上には営巣のときだけに降りるのが常である。

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最終更新日:2020-09-01 キノボリトカゲ

関連情報

その他

「日豪渡り鳥協定」指定種

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種・分類一覧