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セグロカッコウ(Cuculus micropterus)の分類 カッコウ科(Cuculidae)
セグロカッコウ(Cuculus micropterus)の概要 カッコウ属(Cuculus)

セグロカッコウ(Cuculus micropterus)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Cuculus micropterus Gould, 1838

基本情報

大きさ・重さ

・全長:約 35 cm

参考文献

最終更新日:2020-10-06 キノボリトカゲ

分布

ロシア南東部からインド・ネパールと中国で繁殖し、東南アジアで越冬する。日本では迷鳥として本州各地や九州で記録がある。

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分類学的位置付け

カッコウ目 カッコウ科

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形態

成鳥の形質

【雄成鳥】
(冬羽・夏羽)頭および頸は暗灰色。背および腰は灰褐色。尾も灰褐色で先に近く顕著な黒色帯があり、先端は白い。

また中央対の軸の両側には白斑が、左右両縁には黄褐色斑が並ぶ。そのほかの尾羽はこれらの斑が拡大連続して横帯を形成している。

翼の風切および雨覆はすべて褐色で、初列風切の内弁には近似種と同様な白斑が並ぶ。

眼先・腮・喉・上胸は灰色。下胸およびハラはクリーム白色で疎らに黒色の横縞をそなえている。下腹および下尾筒はクリーム白色。

下雨覆および腋羽は白色の地に暗褐色の横縞がある。翼縁にも横縞が顕著である。

【雌成鳥】
雄成鳥に似るが上胸に赤褐色味が強く、ときとして喉まで赤褐色を帯びている。この種は赤色型はないという。

上嘴は角黒色で基部は淡く、下嘴は帯緑角色で基部は黄色。脚はすみれ色または橙黄色。眼瞼は鉛緑色。虹彩は暗褐色または褐赤色。

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幼鳥の形質

頭・頸は白色または帯赤褐白色の横縞を有し、各羽の基部の黒色は多くの個体ではほとんど全く覆い隠されている。

背および雨覆の各羽の先は広く赤褐色を呈する。ただし極く先に近いところは白色に近い。

風切の先は赤褐色。下面はすべて淡バフ色で広い黒色横縞を有する。ときとして下腹部にこれがないことがある。

尾は成鳥と同じであるが赤褐色部分が多く、また横帯の数は多い。

(第1回冬羽)幼鳥はツツドリと同様に秋から冬にかけて体羽と雨覆の大部分とを換羽するが、風切および尾羽は換羽しないらしい。

このことは朝鮮で5月に採集されたこの羽衣のものの風切および尾の摩耗が甚だしいことによっても知られる。

新たに生じた羽毛は成鳥に酷似するが、雨覆・上尾筒・胸側などには不鮮明ながら赤褐色斑を有している。

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最終更新日:2020-10-06 キノボリトカゲ

卵の形質

紅色を帯びた白色の地に、赤褐色および濃赤色の斑点が主として鈍端の周囲に分布しているという。

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生態

生息環境

アムール地方ではエゾマツや落葉松の林に棲む。

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食性

胃の中からは鞘翅目、有吻目および蛾の幼虫が取り出され、また胃壁には無数の毛虫の刺毛が刺さっていたという。

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鳴き声

オレンジベコーと聞こえる四音節で、朝は4時頃から夕方は暗くなるまで啼き続ける。

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特徴的な行動

渡りを行うものは5月上旬に揚子江流域へ、5月中旬~下旬に中国北部付近に到達する。

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その他生態

非常に憶病な鳥で全く人を寄せ付けないという。

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種・分類一覧