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シマノジコ(Emberiza rutila)の分類 ホオジロ科(Emberizidae)
シマノジコ(Emberiza rutila)の概要 ホオジロ属(Emberiza)

シマノジコ(Emberiza rutila)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Emberiza rutila Pallas, 1776

基本情報

大きさ・重さ

・全長:約 14 cm

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最終更新日:2020-09-28 キノボリトカゲ

分布

シベリアのバイカル湖からアムール川・ウスリー川流域やオホーツク海沿岸・中国北東部・朝鮮半島で繁殖し、冬は中国南東部から南部やインドネシア・アッサムに渡る。

まれに日本・ヨーロッパ・台湾に渡来。日本では春に、対馬に群れで出現することがある。

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別名・方言名

チョウセンノジコ

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分類学的位置付け

スズメ目 ホオジロ科

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人間との関係

小形で美しくまた囀りが美しいため、しばしば飼養されている。温和な鳥でほかの鳥と雑居させても争いをするようなことがない。

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形態

成鳥の形質

【雄成鳥】
(冬羽)頭より上尾筒までの背面全部・喉および上胸はすべて赤褐色で、細いクリーム灰色の縁がある。尾は浅い凹尾。

尾羽は帯赤暗褐色で細いオリーブ褐色の縁がある。外側尾羽にはときとして先端に小白斑があることもあるが、多くは白斑を全く有しない。

初列および次列風切は暗褐色で外縁淡白色。三列風切の外半部および雨覆は背と同様の赤褐色。雨覆には細いオリーブ灰色の縁がある。

下面はすべて黄色で腹側にはオリーブ緑灰色の不明瞭な広い縦斑がある。

(夏羽)春季の換羽はない。背面の羽縁は失われて全体等斎な美赤褐色となる。下面の黄色は濃くなる。

上嘴は角褐色。下嘴は淡褐色。脚は褐色。虹彩は褐色。

【雌成鳥】
頭および翕はオリーブ褐色で黒色の縦斑がある。下背および腰は赤褐色。顔は褐色で淡バフ色の眉斑がある。

腮および喉はバフ色で細い小縦斑がある。胸以下の下面は淡黄色で腹側には褐色の縦斑が多い。

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最終更新日:2020-09-28 キノボリトカゲ

幼鳥の形質

【幼鳥】
上面はすべてバフ褐色で黒色の明瞭な縦斑がある。頭上はバフ色味強く、眉斑はバフ色である。

喉は白色を帯び、下腹は鮮やかな黄色。胸および腹側には黒点を多く散在している。

(第1回冬羽)
換羽の範囲は不明。この羽衣は成鳥冬羽に似ているが、雄なのにも関わらず不判明なバフ色の眉斑があり、頭の羽毛は赤褐色は純ではなく、バフ色の羽毛が混じっている。

また頭上の両側の羽毛は先端が黒褐色を呈し、背には明らかな黒色縦斑がある。胸にも細い黒色縦斑を有する。

(第2回冬羽)
成鳥と同様であるが背には黒色縦斑がある。

完全な成鳥の羽衣は恐らく第3年の秋季の換羽で得られるのであろう。

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卵の形質

卵の地色は砂黄色。殻斑は帯褐灰色。上表部は淡いオリーブ色。そのほか少しの黒色のコンマ斑または線がある。

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生態

生息環境

森林帯に繁殖する。ツクリングラ山地、スタノボイ山地では森林の存する限り海抜 1000 m位の高所でも繁殖するという。

またアムール地方では沼沢地の落葉松の林に多い。

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食性

地上で草の実などを採食。

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特徴的な行動

産卵期は5月下旬から6月上旬までで Butura humilis, Ludum palustre などの生じている沼沢地の落葉松の林の中の地上の草中に営巣する。

巣はほかのホオジロ属のものと同形で草の葉で造り、内部に馬の毛を敷いてある。

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種・分類一覧