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ウチヤマセンニュウ(Locustella pleskei)の分類 センニュウ科(Locustellidae)
ウチヤマセンニュウ(Locustella pleskei)の概要 センニュウ属(Locustella)

ウチヤマセンニュウ(Locustella pleskei)

危急 (VU)

【IUCN】絶滅の危険が増大している種

絶滅危惧IB類 (EN)

【環境省】IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの

【 学名 】
Locustella pleskei Taczanowski, 1890

基本情報

大きさ・重さ

・嘴峰:15~17.5 mm
・翼長:65~74 mm
・跗蹠:23~27 mm
・尾長:56~68 mm
・卵:長径 19.5~23 mm×短径 14.5~16.2 mm  平均長径 21.6 mm×短径 15.5 mm

参考文献

最終更新日:2020-07-29 キノボリトカゲ

分布

旧北区分布型。ユーラシア大陸の極東部の日本列島や朝鮮半島のごく限られた地域で繁殖する。希少種に指定。

日本には伊豆諸島の三宅島、新島、御蔵島、八丈島、福岡県の大机島、柱島、津村島、沖ノ島などに夏鳥として渡来して繁殖する。

依存種である。越冬地はベトナム、中国東南部など。

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別名・方言名

ウチヤマシマセンニュウ

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分類学的位置付け

ヒタキ科 ウグイス亜科

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形態

成鳥の形質

【雄雌】
シマセンニュウ雄雌に、著しく酷似するが、背・腰・脇および尾羽がそれより赤錆色が少なく、嘴峰がやや長い点が異なる。

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幼鳥の形質

【雛】
孵化直後の雛は肉色の裸体のままで、煤けた褐色の初毛が、眼の上、後頭、上膊、背、腿などの羽域に生えている。

【幼鳥】
シマセンニュウの幼鳥に酷似し全体に黄色を帯びている。

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卵の形質

卵は淡菫色を帯びた灰白色の地に紫黒色の太、細、短、小などなどの曲線斑と淡菫色のやや粗大な斑点とが散在し、斑紋は鈍端の方に密在するのは常である。

ときには紫色を帯びた灰白色の地に紫褐色と菫色の極めて微細な小斑点が一面に密在するものもあり、鈍端には細くて短い曲線が多少あるのが常である。

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生態

生息環境

灌木草原、とくにタケ藪に生息し、藪や草むらの中を潜り歩き、地上や草むらで採食するが、畑地や芝生に出てくることもある。

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食性

昆虫類を主に摂り、鞘翅目(例えばゾウビムシ、コメツキムシ、ハムシ、オサムシ、ゴミムシダマシ、コガネムシ、カミキリムシ、ナミコガネ)、膜翅目(例えばアリ)、鱗翅目(例えばシャクトリガの幼虫)、などを食物とし、軟体動物腹足類の有肺目(例えばマイマイ)なども食物とする。植物の種子も食物とする。

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鳴き声

5月から6月頃の囀鳴期にはタケの先端にとまってピチ、ピチ、ピチ、ピチ、ピチ、ピィピチ、ピィピチと早口に囀り、時折り垂直に舞い上がりながら、チュル、チュル、チュル、チュル、チュカ、チュカ、チュカ、チュカと性急な調子で囀る。

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最終更新日:2020-07-29 キノボリトカゲ

特徴的な行動

5~7月、一夫一妻で繁殖するが、まれに一夫多妻が記録されている(Nagata, 1988)。

タケ藪、灌木、草むらなどの中の、地上 0.4~1.2 mにイネ科の葉や茎で椀形の巣をつくる。1巣卵数は4個、雌のみが抱卵し、雛は14~15日で孵化し、12~20日ぐらいで巣立つ(清棲, 1978)。

なわばり分散をし、なわばりの広さは 270~710 ㎡(Nagata, 1988)。

さえずりは、タケの先に止まって行うものと、2~10 mぐらい空中へ飛び出て行うものとがある(Nagata, 1988)。

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種・分類一覧