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ヒゲガラ(Panurus biarmicus)の分類 ヒゲガラ科(Panuridae)
ヒゲガラ(Panurus biarmicus)の概要 ヒゲガラ属(Panurus)

ヒゲガラ(Panurus biarmicus)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Panurus biarmicus (Linnaeus, 1758)

基本情報

大きさ・重さ


・全長:約 16 cm

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最終更新日:2020-09-24 キノボリトカゲ

分布

イギリス・ヨーロッパ南部および東部やユーラシア中緯度地域を西はバルカン半島から東はウスリー川上流にかけて局地的に分布。

日本には迷鳥として山形県(1920年10月)と新潟県(1969年11月、1991年10月)・千葉県(1994年11月)の記録がある。

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別名・方言名

ヒゲの様子が王陽明に似ているから「陽明鳥」と称されていた。

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分類学的位置付け

スズメ目 ダルマエナガ科

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人間との関係

美しい可愛い鳥で、飼い鳥として珍重されていた。

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形態

成鳥の形質

【雄成鳥】
(冬羽)頭上は灰色で後頭は淡い。背以下の背面は淡黄褐色。肩羽は白色で少し赤褐色を帯びている。

上尾筒の各羽の基部はバラ色である。尾は中央の2対は鏽褐色で先にわずかの黒色がある。

ただし中央対はその次のものより黄色味に富んでいる。

外側尾羽は外弁(基部を除く)および内弁の先端は灰白色でほかの部分は黒色。

次の2~3対は鏽褐色で先端に灰白色部がある。

初列風切は暗灰褐色で先は淡褐色。その第2羽には狭い、第3または第6羽には広い、白色の縁がある。

次列風切は黒褐色で広い黄褐色の縁があり、内弁の内縁はほとんど純白である。

三列風切の内弁は褐色を帯びた白色、外弁は黒色でその外縁は広く黄褐色である。

大雨覆および中雨覆は黒色で褐色の縁がある。小雨覆は暗灰色で淡黄褐色の縁がある。

眼先およびヒゲのように垂下した頬の羽毛は黒色。腮・喉・胸・腹の中央は白色。胸側は葡萄紅色。

腹側は鮮やかな肉桂褐色。下尾筒は黒色。

(夏羽)春季には換羽しない。羽縁の摩耗による変化も少ない。

ただし尾羽の先端は比較的速やかに摩耗する。

嘴の色は雄の場合は濃藁黄色、雌は上嘴は帯緑角色。

下嘴は嘴縁と基部とは帯緑角色でそのほかは黄色。脚は黒色、虹彩は淡バフ色。

【雌成鳥】
頭上は黄褐色。背以下の背面は雄成鳥と同様であるが雄成鳥よりも黄色味勝ちで、多少暗褐色の縦斑を混じている。

尾は雄成鳥のものに似るも羽縁は淡い。

翼も雄成鳥のものに似ているが羽縁が淡く、小雨覆は褐色を帯びている。

眼先は汚白色。頬の羽毛も汚白色であるが羽軸はしばしば黒褐色であることがある。

下面も雄成鳥に似ているが脇は淡く、多少黄褐色を帯びている。

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最終更新日:2020-09-24 キノボリトカゲ

幼鳥の形質

【雛】
初毛を全く欠く。口の内面は黄色で口蓋および舌には数個の白色斑点がある。

【幼鳥】
頭上および後頸は淡黄バフ色。背は黒色であるが下背の羽毛の先端はバフ色である。

腰および上尾筒は帯黄バフ色。

尾羽は中央対は淡バフ色、そのほかの尾羽は成鳥に似るが一体に黒味勝ちである。

翼は成鳥のものに似るが羽縁は鮮やかではなく、また初列雨覆の白色の羽縁を欠いている。

小雨覆は淡バフ色、下面はすべて淡黄バフ色であるが脇は濃くかつ黄褐色を帯びている。

初列風切第1羽は初列雨覆より 5~6.5 mm長い。

(第1回冬羽)幼鳥は秋季に風切および尾羽をも含み全体を換羽して成鳥冬羽を生じる。

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卵の形質

卵殻の地色は白色またはクリーム白色でやや光沢がある。形は太い楕円状卵形。

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生態

生息環境

アシ原に生息する。

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食性

冬は草や葦の実を主食としているが動物質も摂る。夏は動物質を主食とし、特に育雛の再は鱗翅目の幼虫・双翅目・小型の脈翅目などを多く用いる。

小型の陸産貝類を食していた例もある。

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鳴き声

鳴き声は「ping ping」と聞こえる冴えた声であるが、、またカラ類の多くが出すような「sit-sit」と聞こえる声も出す。

そして驚いたときは「tschirr」または「i-errr」という声で啼くという。

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特徴的な行動

繁殖期以外は群れで生活。アシやスゲの根元近くに枯れ葉を用いて深い椀形の巣をつくる。

1回目は4~5月、2回目は6~7月、2回産卵する。1巣卵数は5~7個、ときとして8~12個のこともある。雌雄で12~13日抱卵する。

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その他生態

飛行は好まず、たとえ飛んでも葦の穂先をすれすれに飛ぶくらいのものである。

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