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- シロビタイジョウビタキ(Phoenicurus phoenicurus)について
シロビタイジョウビタキ(Phoenicurus phoenicurus)
【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種
- 【 学名 】
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Phoenicurus phoenicurus (Linnaeus, 1758)
基本情報
- 分布
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ヨーロッパからアフリカ北部にかけてと、東はバイカル湖に至るユーラシア北西部で繁殖し、アフリカやアラビア半島で越冬。
一部はアフガニスタンやイランでも越冬。
参考文献
最終更新日:2020-09-25 キノボリトカゲ
形態
- 成鳥の形質
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【雄成鳥】
(冬羽)前額を横切り眼先に連絡する黒帯がある。
そのほかの額および頭上は French-grey で各羽の先には褐色の縁があり、各羽の基部は白い。
額と眉にあたる部分はこの白色が外部に現れている。
後頸・背・肩は灰色であるが、各羽の先の赤褐色部分がこれを覆っている。
腰および上尾筒は栗色。尾は角尾であるが最外側のものはほかより短い。尾羽は12枚。
中央対は黒褐色で基部と外弁の大部分とは栗色。
そのほかの尾羽は栗色であるが、ときに外弁の外縁が褐色なことがある。
初列および次列風切は黒褐色であるが外側のものの外弁は褐色の縁を有し。内側のものの外弁はバフ白色の縁を有し、三列風切の縁は一層広い淡赤褐色の縁を有する。
ときに三列風切の外弁に灰色部分があることもある。
初列雨覆は黒褐色であるが狭い灰褐色の縁がある。
大雨覆は同様であるが、縁は一層広くまた灰色味に富んでおり、また先の方は赤褐色を帯びている。
中雨覆は明らかな灰色の縁と赤褐色の先とを有し、小雨覆は先も縁も共に灰色である。
眼先は黒色、腮および耳羽も黒色であるが、各羽の先端は白い。喉および頸側は黒色で各羽の先は白い。
胸および脇は淡栗色で各羽の先端は白い。腹は白色。下尾筒は帯褐バフ色。
下雨覆および腋羽は淡栗色、この羽衣は7月および8月に行う完全な換羽により得られるものである。
(夏羽)春季の換羽はない。しかし羽縁の消失によりかなり変色をする。
すなわち額および頭上の前部は白色となり、そのほかの頭上および背・肩は純 french-grey となり、喉・耳羽・頸側は純黒となり、胸および脇は一様な栗色となる。
風切および大雨覆は褐色となり、淡色縁の大部分は失われる。中雨覆の先の赤褐色も失われる。
【雌成鳥】
(冬羽)額・頭上・背・肩は褐色であるが、額の羽毛の基部にはクリーム白色の小斑がある。
腰および上尾筒は雄に似るが、色は雄のものほど鮮やかではない。尾は雄と同様。
風切と初列雨覆とは雄と同様であるが、一般には褐色に富み、三列風切には灰色がない。
大雨覆および中雨覆は暗褐色で赤褐色の縁がある。小雨覆も同様であるが各羽の先は灰色である。
眼先・耳羽・圍眼部はバフ褐色。腮・喉は淡バフ色ないし白色であるが、褐色羽を混じている。
胸・脇は橙バフ色ないし橙褐色で各羽の先は白い。下腹は鈍い白色。下尾筒・下雨覆・腋羽はバフ色。
(夏羽)春季の換羽はない。
羽縁の消失による変化も、雄ほど著しくはないが、晩春になると額にはしばしばクリームいろが現れ、頭上および背は灰色味を帯び、胸および脇の色は冴えて来る。
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最終更新日:2020-09-25 キノボリトカゲ
- 幼鳥の形質
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【雛】
初毛は暗灰色でかなり長い。羽域は内眼上域・外眼上域・後頭域・背域・上膊域。口の内面は淡橙色で斑点はない。口縁は帯黄白色。
【幼鳥】
額・頭上・後頸・背・肩の羽毛の基部は灰色、縁は褐色、先は黒色で、黒色部には淡赭バフ色の小斑がある。
腰は栗バフ色で各羽は狭い黒色の先端を有する。上尾筒は成鳥のものと同様。
尾・風切・初列雨覆は雌成鳥と同じ。大雨覆は雌成鳥と同様であるが、各羽の縁と先とは淡色で明らかである。
中雨覆および小雨覆は暗褐色でバフ色の楔状斑があり、また狭い黒色の縁がある。
頸側および下面は淡バフ色または鈍い白色で、各羽の先は暗褐色。
腹はこれより淡く各羽の先の褐色も少ない。下尾筒は淡バフ色。下雨覆は淡バフ色または白色。腋羽は暗バフ色。
(第1回冬羽)幼鳥は7月~9月に体羽全体・小雨覆・中雨覆・内側2枚の大雨覆を換羽して第1回冬羽となる。
この羽衣の雄は雄成鳥に似るが、上面の羽毛の先は広く褐色を帯び、額および眉の黒色と白色並びに背の灰色は全く覆い隠されている。
翼羽の内、更新しないものは幼羽のままであるが、新たに生じた内側大雨覆は雄成鳥と同様黒色で灰色の先があり、中雨覆および小雨覆も雄と同様である。
しかし灰色味は成鳥のものより少ない。
雌の場合は新たに生じた羽毛は雌成鳥に酷似しており、また残った幼羽の一部もこれと似ているカラ成鳥と区別しにくい。
(第1回夏羽)春の換羽はない。
雄の場合は雄成鳥と同様の変化をきたすが、頭上・後頸・背の羽毛には必ず褐色の羽縁が残っており、腮・喉の黒色部には白い羽縁が残っているから、成鳥のように美しくはない。
また秋に換羽しなかった翼羽は摩耗して褐色を帯び、また大雨覆には灰色がないから、この点でも成鳥と区別し得られる。
雌の場合はこの羽衣ですでに雌成鳥と区別しがたい。
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最終更新日:2020-09-25 キノボリトカゲ
生態
- 特徴的な行動
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北方では石壁の隙間に営巣することが多いが、南方では樹木の空洞や切り株の穴などに営巣するのが常である。
巣の位置は地上に近いところからかなり高いところまでいろいろである。
キツツキの巣穴・ツバメの巣・棄てられたブリキ缶などの中に営巣して例もある。
巣は草・樹皮の小片・コケ・根などを集めてつくり、内部には獣毛や羽毛を敷く。
1腹卵数は6個を常とするが、5~9個のこともある。産卵期は5月以降で、通常年1回のみ繁殖。抱卵は雌が行い、14日で孵化する。
参考文献
最終更新日:2020-09-25 キノボリトカゲ