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- イイジマムシクイ(Phylloscopus ijimae)について
イイジマムシクイ(Phylloscopus ijimae)
【IUCN】絶滅の危険が増大している種
【環境省】絶滅の危険が増大している種
- 【 学名 】
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Phylloscopus ijimae (Stejneger, 1892)
基本情報
- 分布
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旧北区。夏鳥として渡来し、大島から青ヶ島に至る伊豆諸島で繁殖する。
三宅島と御蔵島ではとくに多く、一部の個体は渡ることなく伊豆諸島で越冬する(樋口, 1973)。
最近、吐噶喇諸島の中之島でも繁殖していることが確認された(樋口,ほか 1988)。
繁殖分布が限られた島なので、天然記念物に指定されており、また希少種に指定されている。
渡りの時期には、本州、屋久島、琉球諸島での記録もある。冬にフィリピンのルソン島で採集されている。
本種はセンダイムシクイと別亜種とされたり、別種とされることもあり、系統的な位置はいまだに不確定である。
参考文献
最終更新日:2020-09-02 キノボリトカゲ
形態
生態
- 食性
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採餌行動はほかのムシクイ類とよく似ており、身体を水平にして、枝から枝へと移動しながら葉や枝についている昆虫を食べる。
枝から見上げるように虫を探し、上方の葉の裏に飛びついて餌をつまみとる。
参考文献
最終更新日:2020-09-02 キノボリトカゲ
- 特徴的な行動
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産卵期は5~6月。1巣卵数は3~4個と近縁種に比べて少ない(清棲, 1978)。
営巣場所はほかのムシクイ類と異なり、木の枝の上が多い。繁殖期にさえずるが、さえずりは多様で、センダイムシクイやメボソムシクイに似た節が混じる。
参考文献
最終更新日:2020-09-02 キノボリトカゲ