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カラフトムジセッカ(Phylloscopus schwarzi)の分類 ムシクイ科(Phylloscopidae)
カラフトムジセッカ(Phylloscopus schwarzi)の概要 ムシクイ属(Phylloscopus)

カラフトムジセッカ(Phylloscopus schwarzi)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Phylloscopus schwarzi (Radde, 1863)

基本情報

大きさ・重さ

・全長:約 12.5 cm

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最終更新日:2020-10-08 キノボリトカゲ

分布

シベリア南東部・サハリン・中国北東部・朝鮮半島で繁殖し、中国中部・東部を通ってインドシナで越冬。ヨーロッパにも迷行。

日本では1985年10月に山形県飛島で記録されたのち、北海道・本州などで記録される迷鳥であるが、八重山諸島では少数の越冬例がある。

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学名の解説

種小名は1852年にシベリアを探検したロシアの天文学者シュバルツ(1822~1894)に由来。

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分類学的位置付け

スズメ目 ウグイス科

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形態

成鳥の形質

【雄成鳥】
(冬羽)頭上全体は多少オリーブ色を帯びた褐色。背・腰および上尾筒はオリーブ色ないしオリーブ褐色。

上尾筒は多少赤褐色を帯びている。尾は浅い円尾で長短尾羽の差は 3~5 mmに達する。

尾羽は褐色で不鮮明な濃淡の横縞があり、外縁はオリーブ色を帯びている。

風切および初列雨覆は暗褐色で外縁はオリーブ褐色、内縁は汚白色。そのほかの雨覆はオリーブ褐色。下雨覆および腋羽はバフ色。

眉斑はバフ色ないしクリーム色。眼先は暗褐色。耳羽は暗褐色とバフ色とを混じている。

腮と喉とは白色。胸および腹は帯クリーム白色で、胸は帯褐バフ色を帯び、腹には淡黄色を混じている。

脇および腹側はオリーブバフ色。下尾筒はバフ色。この羽衣は8月および9月に行われる完全な換羽によって得られるものである。

(夏羽)晩春以後は摩耗のために羽色が淡くなり、背面は灰色味を帯び、下面の黄色味はほとんど失われる。

【雌成鳥】
雄成鳥と区別しにくい。

嘴の色は上嘴は褐色、下嘴は淡黄肉色。脚は帯黄肉色。虹彩は暗褐色。

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幼鳥の形質

【雛】
初毛は灰色。初毛は内眼上域、後頭域、上膊域に残る。口内は橙黄色、口縁は黄色。

【幼鳥】
背面はすべて褐色。下面は暗バフ色、脇や腹は鏽褐色を帯びている。ムジセッカの幼羽に似る。

(第1回冬羽)幼鳥は8~9月に体羽および小雨覆を換羽して第1回冬羽となる。

この羽衣は成鳥冬羽に似るが、背面の色は一層濃くて緑色を帯び、下面は硫黄色で上胸と脇は帯黄バフ褐色を帯びている。

(第2回冬羽)幼鳥は恐らく第2年の秋季の換羽によって成鳥冬羽となると思われる。

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卵の形質

卵殻はわずかにクリーム色を帯びた白色。上表斑は褐色で細点状をなし、殻斑は汚黄色または淡褐色で暈斑状をなし、やや顕著である。

これらの斑紋は鈍斑部に多く集まっている。

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似ている種 (間違えやすい種)

ムジセッカ

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生態

生息環境

森林の空地や林緑部に生息し、冬には茂みや丈の高い草原などで見られる。

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食性

中国東北部で採集されたものの胃には鞘翅目昆虫が多く、鱗翅目の幼虫およびクモも少数検出された。

草間の地上、または低い茎葉の間を潜りつつ虫を食しているようである。

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鳴き声

地啼きはツァック、ツァック。

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特徴的な行動

巣は森林内、林緑または森林に近い湿地の草むらの中、特に低いトドマツやグイマツが生えている付近の草中にある。

巣は楕円形で、側面に入口がある。外部はスゲ類、ヌカボ類の枯茎葉で作り、内部はその細いものやヨモギ・イラクサなどの繊維で作る。

1腹卵数は4~5個、抱卵は雌が行い、雄は付近の樹上で囀鳴している。育雛もまた雌を主体とするが、稀に雄も餌を運ぶこともある。

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最終更新日:2020-10-08 キノボリトカゲ

種・分類一覧