- 解説一覧
- コジュケイ(Bambusicola thoracicus)について

コジュケイ(Bambusicola thoracicus)
【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種
- 【 学名 】
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Bambusicola thoracicus (Temminck, 1815)
基本情報
- 渡り区分
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帰化鳥。留鳥として年中生息する。
参考文献
- 2014 日本の鳥550 山野の鳥 - 書籍全体, 五百澤日丸、山形則男(著) 日本の鳥550 山野の鳥. 文一総合出版. .
最終更新日:2021-04-28 ハリリセンボン
- 分布
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中国南部・台湾に分布。日本には本来生息せず、移入されたものが留鳥として東北南部以南(積雪のない地域)の本州・四国・九州・伊豆諸島・硫黄島などに分布。
参考文献
- 2014 日本の鳥550 山野の鳥 - 書籍全体, 五百澤日丸、山形則男(著) 日本の鳥550 山野の鳥. 文一総合出版. .
最終更新日:2021-04-28 ハリリセンボン
- 亜種・品種
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亜種コジュケイ B. t. thoracicus は本州~九州、伊豆諸島、対馬、硫黄列島。亜種テッケイ(タイリクコジュケイ) B. t. sonorivox が兵庫県に生息していたが、現状は不明。
参考文献
- 2014 ♪鳥くんの比べて識別!野鳥図鑑670 - 書籍全体, 永井真人(著) 茂田良光(監修) ♪鳥くんの比べて識別!野鳥図鑑670. 文一総合出版. .
最終更新日:2021-04-28 ハリリセンボン
- 分類学的位置付け
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キジ目 キジ科
参考文献
- 2014 日本の鳥550 山野の鳥 - 書籍全体, 五百澤日丸、山形則男(著) 日本の鳥550 山野の鳥. 文一総合出版. .
最終更新日:2021-04-28 ハリリセンボン
- 人間との関係
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1915年に東京で飼育していた2つがいが逸走したのが最初で、1919年に東京付近で放鳥され,個体数が増え続けた.関東大震災の時にも飼い鳥が多く逸出した。昭和5、6年から狩猟鳥として全国各地で盛んに放たれた。
参考文献
最終更新日:2021-04-28 ハリリセンボン
形態
- 成鳥の形質
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雌雄ほぼ同色。額から眉斑・上胸は青灰色。喉・側頸・下胸は赤茶色。上面は褐色で黒い横斑があり、背と雨覆には黒褐色の大きな斑がある。側胸と脇に黒褐色の三日月斑がある。尾は赤褐色で飛翔時に目立つ。雌は跗蹠に距がない。
参考文献
- 2014 日本の鳥550 山野の鳥 - 書籍全体, 五百澤日丸、山形則男(著) 日本の鳥550 山野の鳥. 文一総合出版. .
最終更新日:2021-04-28 ハリリセンボン
- 幼鳥の形質
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孵化直後の雛は全身に淡黄色の幼綿羽が密生し、頭上は栗色、顔は淡栗色で、背以下の体の上面は淡栗色を帯び中央には暗褐色の太い縦線が走り、体の両側には更に暗褐色のやや不明瞭な線がある。胸と腿は淡赤錆色を帯びている。
参考文献
最終更新日:2021-04-28 ハリリセンボン
- 卵の形質
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長径 34~37 mm×短径 23~27 mm 平均長径 35.6 mm×短径 26.1 mm 重量 12~14 g位
卵は灰黄色の地に褐色の小斑点のあるものと斑紋を欠くものとがある。
参考文献
最終更新日:2021-04-28 ハリリセンボン
生態
- 食性
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交互歩行しながら、地上にある植物の芽・葉・種子のほか、コガネムシ、バッタ、チョウの幼虫などの昆虫、クモ類、多足類、軟体動物などを食べる。
参考文献
- 中村雅彦 1995 コジュケイ, 中村登流、中村雅彦(著) 原色日本野鳥生態図鑑:陸鳥編. 保育社. p. 94.
最終更新日:2021-04-28 ハリリセンボン
- 鳴き声
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甲高い、ピィーピュイーキョイ、ピィーピュイーキョイ。地鳴きはピュイー、ピュイーと伸ばして鳴き、コッ、コッ、コオッ,コオッと鳴く。
春には「チョットコイ! チョットコイ!」と聞こえるオスの高音のけたたましい鳴き声が、山から聞こえてくる。
参考文献
- 2014 日本の鳥550 山野の鳥 - 書籍全体, 五百澤日丸、山形則男(著) 日本の鳥550 山野の鳥. 文一総合出版. .
最終更新日:2021-04-28 ハリリセンボン
- 生殖行動
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5~6月ごろにかけて、雑木林、草原、公園などの草むらの中に巣を作る。1巣卵数は7~8個。雌だけが抱卵し、孵化日数は17~19日。雛は早成性で、孵化後まもなく育つが、最初は親から餌をもらうようである。年に2回繁殖するものもある。
参考文献
- 中村雅彦 1995 コジュケイ, 中村登流、中村雅彦(著) 原色日本野鳥生態図鑑:陸鳥編. 保育社. p. 94.
最終更新日:2021-04-28 ハリリセンボン
- 特徴的な行動
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繁殖期にはなわばりを構えて分散する。婚姻システムの詳細は不明。大きな雛と小さな雛の混ざった家族群が見られることより、ウズラ類のような家族を単位とする社会かもしれない。
参考文献
- 中村雅彦 1995 コジュケイ, 中村登流、中村雅彦(著) 原色日本野鳥生態図鑑:陸鳥編. 保育社. p. 94.
最終更新日:2021-04-28 ハリリセンボン